'05年08月12日(金)

船便が1週間で届きました

船便なのに1週間で届いた雑誌

お盆休みで帰省したり旅行に出かけたりする人も多いようですが、今週マニラに来てる方がいたらちょっとお気の毒。というのも今週はずっと雨なのです。雨だと出かけるのも億劫だし、あまり外の面白い写真が撮れない・・・ということで、また室内で写真とれるものでお茶を濁してしまいました。それはこの前日本から船便で送ってもらったのに、なぜか1週間で届いた雑誌。

以前も書いた ようにエドは手紙や雑誌を定期的に送ってもらっていますが、雑誌はとても安い「船便・印刷物・内国第3種許可雑誌」で送ってもらっています。マニラまで日本から郵便を送ってもらうと、EMSは数日で、航空便は1週間、エコノミー航空便が2〜3週間、船便が1ヶ月+1週間というのが平均的な所用日数。「船便・印刷物・内国第3種許可雑誌」で送ってもらうと、船便なので届くのに1ヶ月以上かかりますが、意外に重い雑誌を数冊送ってもらっても、例えば2kgで540円ととってもお得。

配達までの日数は、間にクリスマスやイースターが入ればもっとかかりますし、同じ市内の郵便物が数週間かけて配達されることもあるこの国では届くだけでもラッキーという面があるので、なかなか届かなくてもひたすら待つしかありません。

それなのに今回はなぜか船便で送ってもらったはずの雑誌類が日本の郵便局の消印からたった1週間で届きました。これまで遅れることはあっても、早く届くことはなかったのでビックリ。間違えて航空便扱いになったのでしょうか?

船便はいつも1ヶ月もかかるので、船で物を運ぶのはとても時間がかかるような気がしますが、東京−マニラは約3000キロ。船は24時間航海しているし、東京湾の外なら速度規制もないので高速コンテナ船なら意外と早いのです。以前まだ学生だったころ、久しぶりに会った中学校の同級生が外航の貨物船のクルーになっていて、世界中回っていると聞いてすごく羨ましく思ったのを覚えています。

「この前オーストラリアだったんだよ。昨日帰って来たところなんだ。」そして彼は確かオーストラリアから帰るのに1週間か10日程度しかかからないって言っていたと思います。もちろん飛行機に比べれば時間はかかるけど、なんとなく船で外国へ行くと何ヶ月もかかるという、まるで明治時代の洋行のイメージしかなかったエドはちょっとビックリしたのでした。

東京−マニラ間なら船が航海するのは4・5日程度のはず。だから日本側とフィリピン側のすべての業務が効率的に行われるならば船便の郵便物が1週間で届いても全然おかしくはありません。でもそんなこときっとないだろうから、今回のは単に間違えて航空便で送られたんでしょうね、きっと。

ところで届いた雑誌の特集記事は、この10年日本国内の所得格差が広がっていて、一億総中流はもう過去のものという内容。貧富の差の著しいフィリピンにいて、この国ももしかして経済発展を遂げれば日本のようなみんなが豊かな国になれるのではないか、と思っていたのに、気が付いたら逆に日本がフィリピンのような格差のある社会に向かっていたんですね。エドの知っていた日本がなくなってしまうようでなんだかちょっと悲しいです。

'05年08月12日(金)



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