「どこかいいビーチリゾートない？」と知り合いのツアーガイド君に聞いたら、「ここなら絶対間違いない！」なんて言われた場所があったので行ってみたのですが、そこはタールの街の近くでした。

タールと名が付くとタール火山やタール湖が思い出されますが、タールの街自体は、マニラからのお手軽ドライブスポット、タガイタイとタール湖をはさんで反対側の海の近くにあります。タガイタイからだと１時間弱くらいのドライブでしょうか。外輪山の縁に沿ってのドライブは景色も良くなかなかグッド。

リゾートに行ったついでにタールの街に寄ってみたのは、ここが1989年にイントラムロスやビガンと一緒に世界遺産にノミネートされたけど、結局不採用だったという街だから。大聖堂やカイササイ教会や奇跡の井戸などいろいろ一応観光名所もあるみたい。

レメリーという街から橋を渡るとタールの街ですが、どことなくスペイン風な感じはするもののトライシクルやジプニーの排ガスにまみれた街は普通の田舎町といった感じ。でも街の中心にある大聖堂は、人口４万人の街としてはとっても立派。昔はバタンガス州の州都だったという歴史を感じさせます。

大聖堂以外の見所？はカイササイ教会とその近くにある奇跡の井戸。教会にあるマリア様は紛失するたびに意外な場所から発見され、その際カイササイという鳥がマリア像を見守っていたのだそうです。

さて教会ではロウソク売りの女の子からロウソクを勧められました。ロウソクに火をつけてお祈りしているところは、なんだか線香に火をつけて供えるのと似ていますね。奇跡の井戸は教会から近いのですが、道が分かりにくくその女の子と仲間達が案内してくれました。教会前に階段があるのですが、そこを少し登って左に入っていきます。まるで人の家に通じるような感じの道なので案内なしだと奇跡の井戸は分かりにくいかも？

棒の先にくくりつけたバケツで水をくんでくれたので、ガイド君の真似をして頭につけてみました。左の井戸は願い事、右の井戸は痛みに効くそうです。とりあえず左の井戸水で無病息災を願い、右の井戸水はちょっと筋肉痛だったふくらはぎにつけました。女の子にチップを渡したらそのまま教会へ寄付するというので、ちょっと追加してあげました。皆さんももし奇跡の井戸へ行くことがあったら、ローソク売りの女の子に頼んでみたら案内してくれるので聞いてみて下さい。

町並みは確かにちょっとスペイン調なんだけどイントラムロスほどではないので、わざわざ観光のためにタールの街に行くのはあまりお勧めではありません。そうですね、例えばアニラオで遊んだ帰りにリパから高速に乗ってまっすぐ帰る代わりにちょっと寄ってみる、なんていうのがいいかも知れませんね。エドは買いませんでしたが、Balisongというナイフがここの名産みたいですよ。あと毎年11月にお祭りがあるようなので、そんな時期に訪れてみるのもいいかも知れませんね。

行ってみたビーチリゾートの話はまた今度…。

'06年02月11日(土)