'05年07月04日(月)

ナヨン・フィリピーノ

マヨン火山のミニチュア

マニラのニノイ・アキノ国際空港のすぐ脇にある、ナヨンフィリピーノ。これまで行ったことがありませんでした。というのもずっと改装中で閉まっていたからなのです。

エドが赴任した時に持ってきたガイドブックには、ここは「フィリピン各地の文化や民族が紹介されたいる。」ところで、「メトロ・マニラにいながらフィリピン各地を旅することができる。」という民族村みたいなところのようです。赴任してすぐ、とっても期待して行ってみたことがありましたが、その時は閉鎖されていて入れませんでした。

今年になってからここが再開したという記事をまにら新聞で読んだのですが、真夏に屋外の公園は暑いだろうと、ちょっと涼しくなるのを待ってました。そこで雨期に入り、曇りの日なら前よりだいぶ涼しくなったのを見計らって行ってみました。

駐車場は20ペソ(約40円)、でも入場料はガイドブックだと50ペソ(約100円)のはずが無料になってました。でも「わ〜ぃ、無料だ!」と手放しで喜べないのがフィリピン。園内は、ちょっと荒れ果てた廃墟のような建物がポツポツあったり、以前は営業していただろう売店の跡がまるで遺跡のようにあったり、まだ工事中なのか入れないエリアもあったりと、入場料が有料だったらみんな怒って帰ってしまうような状態。ガイドブックに載っていた園内を走る無料ジプニーなど影も形もなく、週末に行ったのに園内には人影もまばら。

唯一(?)のおすすめなのは、入口を入ってすぐにあった写真のマヨンボルケーノのミニチュア。このマヨン火山はビコール地方にある活火山で、ビコールの象徴ともいうべき存在で、言ってみれば日本人にとっての富士山みたいな存在らしいです。実際富士山にも似てますよね。

このミニチュアはもともとは登るためのものではないんでしょうが、人気もないし高いところが好きなエドは上まで登ってみました。登るにはサンダルとかではなく、スニーカーとかが無難です。上からはナヨンフィリピーノと空港の滑走路の向こうの開かずの第3ターミナル、そしてマカティのビル群が見えます。

メンテナンスが悪いのかお金がないのか、できた時の状態を維持できない寂れた公園。政権が変わったゴタゴタでできあがっても何年も使われてない空港ターミナルビル。一人当たりGNP1000ドルちょっとの国の高層ビル群。あなたが哲学者でなくても、この光景を見たら何か思うことがあるかも知れません・・・。


もちろん何もわかってない子供達には、駐車場のすぐそばの貸し自転車30分40ペソ(約80円)が一番面白かったみたいですよ。交通事情などから日本と違ってなかなか自転車に乗ることがないマニラだから、普段乗れない自転車に乗れて楽しかったのかも。

'05年07月04日(月)




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