'06年03月24日(金)

学費

新聞に出ていた学費の一覧表

暑〜い。この前まで曇り一時雨みたいな天気が続いていたのが嘘のように毎日いい天気で暑い今日この頃です。もうすぐイースターだし、その後は夏休み。そして夏休み明けの6月には新学年の始まり。

6月に学校が始まる前は、たとえ公立の学校でも何かと物いりで、エドのドライバーから「サー、お給料前借りしたいんですけど…。」なんてことを言われて、子供の成績が良かったら返さなくても良いという条件でお金を貸したのは「エドの奨学金」でも書いたとおり。

そうそう、その後のことを書いていませんでしたが、残念ながら彼の子供達の成績は、末っ子を除き奨学金支給基準を満たせませんでした。といって一度に返してもらうこともできない金額だし、どうしよう?最後に彼の退職金から差し引くことにしようかな。

エドの運転手の子供達は、公立の学校に行っていますがそれでも大変。ましてや私立の学校に行っていたら大変です。最近学費の値上がりが大きく、私立から公立への転入も多いのだとか。

そんな親にとっては頭の痛い時期ですが、今週の新聞に上の写真のような主な学校の学費の一覧が載っていました。載っているのは、幼稚園から大学まで。かなり学費に幅があるのですが、例えば大学だと、

といった感じ。私立の大学で多いのは4〜6万ペソ前後でしょうか。もちろんこれは平均とか推定の学費なので学部などによってもちろん違うと思います。

でも比べるとやはり国立のフィリピン大学は安いですね。子供を大学に進学させたくても、フィリピン大学(UP)でなければ学費の面で行かせられないという家庭も多いみたい。地方で世帯の月収が平均レベルならUPだって厳しいかもしれませんし、マニラなどの私立大学への進学なんて論外でしょう。

そんな貧しい家庭が多い一方、学費の高い大学には最新式の携帯やiPodやノートPCを片手に運転手の運転する車に乗って通学する学生が沢山いたりします。放課後はスタバでお喋りしたりしてますが、一応彼らには彼らなりに悩みや不満があるみたいです。例えば「友達はアメリカに留学してるのに自分は行けなかった。」とか。

格差の大きいフィリピンである程度のお給料をもらえるホワイトカラーの職に就くには大卒は最低の条件ですが、貧しい家庭の子供と裕福な家庭の子供では社会に出る前から圧倒的な差がついています。格差のある社会ってこういうことなのかな?日本もいずれこんなになってしまうのでしょうか。結果まで平等にしろとは言いませんが、機会が平等に与えられない社会はなんか嫌ですね。

'06年03月24日(金)



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