'04年5月 25日(火)

装甲車

マニラの朝は、靄がかかっていますが、もちろん朝靄ではなく排気ガスのために靄 がかかっているのです。靄がひときわ濃いのがエドサ通りですが、通勤のバスに混 じって物々しいコンボイが走ってました。

もちろんまたクーデターが起きたわけではなくて、今日から議会で開票(開票 点検)が始まるらしいのですが、その警備のために陸軍基地から移動中の部隊のよ うです。だんだん現職のアロヨ大統領と対立候補のFPJ(フェルナンド・ポーJ r)との票差が少なくなってきたので、不測の事態に備えてということなのでしょ うか。(翌日まにら新聞を見たら、このコンボイは開票の警備部隊ではなくて投票の集 計用紙そのものを最終的に集計する議会へ運ぶ部隊だったようです。)

それにしてもフィリピンの選挙はとても面白いです。それは

  • 選挙から2週間、いまだに結果が出ない、とか
  • 選挙管理委員会や自由選挙国民運動(ナムフレル)と異なる開票速報(FPJ がリード)を出したTV(ABC5)が選挙管理委員会から警告を受ける、とか
  • 選管等がアロヨ大統領の優位な地域から開票して、アロヨ大統領有利のイメー ジ作りをしているのではないかという疑問
  • ・・・などなど、フィリピンにおける真実とは「新聞に書いてあるからそれが 真実」なのではなくて、「真実だと思うからそれがきっと真実(かも?)」くらい のものだとということがよくわかります。さて、大統領選の真の当選者は誰なんで しょう?

    '04年5月 25日(火)



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