'04年10月 17日(日)

コレヒドール島観光2

ガイドのおじさんは、大変お年を召した方で日本語もジョークを交えながら一生懸 命説明してくれるのです。でも残念なのは、ジョークも日本語が大変分かりにくい こと。これなら英語のガイドの方が分かりやすい・・・。現に日本語ガイドさんが 、砲台跡で他のバスの乗客に英語で説明しているのを聞きましたが、英語のガイド の方がよっぽど分かりやすかったです・・・。

ガイドさんの話の全編を貫くのは、「日本軍は天皇、神様の軍隊だから降伏しなか った。降伏した人たちは弱虫ね・・・。」というようなお話です。ガイドさんは「 海ゆかば」など軍歌も少し歌ってくれましたが、残念ながらバスの乗客の誰一人と して一緒に歌える人はいませんでした・・・。こういうガイドの仕方が戦前・戦中 派には受けるんでしょうか?戦争を知らない世代のエドにはよくわかりません。

戦争でなくなった方は、玉砕した人も含め本当にお気の毒です。戦争なんかなけれ ばいいのに、と思いますし、死ぬよりは勝ち目がないなら降伏するというのは別に 恥でもなんでもないとエドは思うのですが、これは日本人もアメリカナイズされて 弱虫になったって事なんでしょうか。爆弾テロを行うテロリストも、神風特攻隊も 自分たちの信じるもののために自分の命をかけて戦っているのでしょうが、どちら もエドには理解しがたいことなのでした。

コレヒドール島は、上の写真のようにオタマジャクシ型で頭が西の外海、尻尾がマニラの方を向 いています。桟橋は島の真ん中の部分の南側(だと思います)、尻尾と頭の境目くらいのところでし た。対岸の多分カビテ側がすぐそこに見えます。このあたりが島で一番幅が 狭いところなのか、すぐに反対側に出ます。

反対側のバターン半島側の海岸には、戦前の 港の跡があり、マッカーサーの銅像があります。日本軍の侵攻でここから夜脱出し たそうです。その時の捨てゼリフ、「I shall return.」と刻まれてました。まあ 、ちゃんと帰って来て、さらには日本にまで来た訳だから捨てゼリフって言う訳で もないですが。

我々のバスは、尻尾の方にある日本平和庭園に向かいます。ここの慰霊碑や観音像と付近一帯 は、モンテマールやロスバニョスでみた慰霊碑を違い整備が行き届いて綺麗でした 。フィリピンらしからぬところです。

その後、バスはマリンタトンネルに向かいます。ここでは、別料金150ペソ(約 300円)のショーがあります。トンネルを進みながら、コレヒドールを巡る戦い のシーンや映画を見たりするのですが、なかなか良くできてました。トンネルの反 対の出口から出ると、そこにバスが待ってます。

続く

'04年10月 17日(日)



 
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