先週の土曜日、上海で反日デモ隊が日本料理店を襲い日本車をひっくり返したりしていたその日、エドもマニラの中華街に程近いキアポで中国人に取り囲まれてました。狭いお店の中で、エド一人に対しお店の人大勢いる状態で緊迫したやり取りが続きます。
「少し負けてよ!」
「ダメ、これ以上安くできない!この値段はMP3もついてるから・・・。」
激しいやり取り(?)の末、2000ペソ(約4000円)で日本で買ってきてもらったボーダフォンのV802SEを、フィリピンの携帯電話会社(のSIMカードで)使えるようにしてもらえることになりました。
実は前からキアポのこのお店でV802SEをボーダフォン以外の携帯電話会社(のSIMカード)で使えるように、SIMロックをはずしてもらえる(オープンラインにしてもらえる)ことは知っていたし、値段も事前に問い合わせていたので知っていたのですが、ダメもとでもう一度交渉したら、やっぱりダメだったという訳です。
そしてV802SEのオープンライン以外にMP3もついているというのは、もともとは著作権保護の関係でCDから作成した普通のMP3ファイルはV802SEでは再生できないのを、再生できるようにしてくれるのも込みで2000ペソということなのです。さらに、事前に聞いたときにはカメラのシャッター音も消せるといってました。これは写真撮影していると警備員に注意されたりすることの多いマニラで、目立たずに写真を撮るには結構重要なポイントだったりします。ちなみにこちらで売っている携帯でシャッター音の付いているものは皆無です。
作業が終わるまで、タガログ語とエドの知らない地方の中国語を話すお店の人たちに混じってお店の一角に座ってました。英語を片言だけ話すお兄ちゃんがPCと携帯をケーブルでつないだり何かいろいろしています。ちなみに使っているPCのOSはXPの簡体字版で、携帯をアンロックするためのソフトはどこかのサーバと通信しているように見えました。待つこと10分か15分くらい、そのお兄ちゃんがフィリピン第3の携帯電話会社、Sun CellularのSIMカードをV802SEにセットし電源を入れます。
「ほらね、SunのSIMカードで使えるようになったよ。」
これでアンロック作業は終わり、エドのGlobeのSIMカードでも使えるか試してみると、確かにOKです。「>*<<*<*」とボタンを押して携帯のステータスを確認する画面を表示してみると確かにUNKOCKになっています。エドは作業が終わったらテストできるようにMP3のファイルもPCから携帯に転送しておいたのですが、先ほどまで再生できなかったMP3が再生できるようになっています。
これなら大丈夫そう。一応念のため、シャッター音も消えてるか試してみることにしました。カメラを起動して、写真を撮ると「カシャ」、あれ消えてない。お兄ちゃんに聞くと、「日本語のままだと消せない。」との説明。インターネットで確認したら、日本語のままでも消せるようなのですが、このお兄ちゃんの知ってる範囲では、日本語ファームウェアのままで音を消す方法はないようです。
まあ、オープンラインとMP3が使えるようになったからいいか・・・。そう思ってキアポから帰る途中、携帯をマナーモードにして写真を撮ってみたら、シャッター音がしなくなりました。なんだ、そういうことだったのか・・・。
ご注意:この日記に記載している記事は、読者の皆様のSIMロック外しを奨励するものではありません。念のため申し添えます。
'05年04月21日(木)
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