今日は日曜日ですが、これは4月のある金曜日の話です。仕事であちこちにいろいろ問い合わせをしてたのですが、先方から返事がなかなかこないってことはよくありますよね。マニラに来てからすっかりのんびりモードになってしまったエドは、メールで問い合わせだけして、回答をのんびり待ってました。でもエドの上司は早く返事がほしかったようで催促してきます。
「はよ電話して催促せんか!われ!」
仕方がないので電話すると何度電話しても相手が出ません。そのことを伝えると上司は「そうだった、今日は金曜だから先方は休みなことを忘れてた・・・。」
写真とこのやり取りで、ここでエドが電話した相手がフィリピンのお役所だと思った方、よくご存知ですね。でも残念ながら違います。クイズだったらこれは引掛け問題ですね。エドが電話をかけた先は、某イスラム教国だったので金曜はお休みだったのです。
さて、普通はイスラム教国でなければ月曜から金曜まで働いていますよね。先進的?なヨーロッパの一部で週35時間労働になって金曜日が半日勤務になったところもあるようですが、週休3日制を実現している国はまだないはず。でも実はフィリピンのお役所は夏の間だけ週休3日制になったのです。なんでも、光熱費(この場合は冷房費)を節約するためらしいのですが、もっともらしい理由で公務員が休みを増やしたようにしか思えないのは気のせいでしょうか。
もっとも休みが増えても労働時間が減らないように月曜から木曜まで1日10時間・週40時間働くことになっているらしいですが、朝は渋滞したため遅刻・いつもの通りの定時に仕事は終わらせ帰り支度をして終業時間を待つ・・・と、実質的に勤務時間削減・休日増以外の何物でもないようです。エドが実際にフィリピンのお役所を見てきたわけではないですが、まあそんなところみたいです。
こんな具合にただでさえ評判の悪いフィリピンのお役所はますますその評価を下げているのですが、一部その恩恵に与っている(?)日本人もいるのです。それはJICA?からフィリピンのお役所に派遣?されている人たちなのですが、派遣先がお休みなので金曜日もお休みで毎週3連休。定時に帰る現地従業員と、夕方「この資料急がないけど明日の朝までにお願い。」など言ってくる日本の本社との板ばさみで残業と休日出勤に悩む駐在員からは「あいつらいいよなあ・・・。」などと言う怨嗟の声も!?
全省庁が週休3日に変えた訳ではないようなので、写真に載せたケソン市のココナツ庁と農業省がホントに週休3日になったかエドは知りません、悪しからず。ちなみに官庁が並ぶケソン市のケソンモニュメント周辺は、整然としていて緑も多く、なんとなく筑波研究学園都市みたいな感じのところでした。
'05年04月24日(日)
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