'05年08月04日(木)

空港での特別扱い

出国風景

昨日のまにら新聞の一面には、何かと評判の悪いマニラの国際空港で予約制エスコートサービスが始まったとありました。一人800ペソ(約1600円)とフィリピンの物価からすると結構高いのですが、嫌な思い(?)をしなくていいとか、時間が節約できるとか、英語もタガログ語もできない場合通訳を呼んでくれるとか、いろいろ特別扱いのメリットもあるようで、なかなか人気が出そうなサービスです。出発時も到着時も使えるようですが、事前に申請しておかないと使えないようなので、到着時に使うにはこちらにいる人に頼んだり旅行会社に手配してもらったりと、その点はちょっと面倒かも知れませんね。

これを読んで、エドは昔、ある偉い人の鞄持ちで海外に出張した時のことを思い出しました。その人はビジネスクラス、エドは10時間以上もエコノミーという下々の悲哀をたっぷり味わう出張でしたが、その出張に行くまで海外出張自体あまりなかったのでそれでも嬉しかったことを覚えてます。

偉い人と行くと、空港からのタクシーにぼったくられたりしなくて良かったのもエドにとっては嬉しい経験。目的地の空港まで、ちゃんと出迎えも来てました。当たり前といえば当たり前なのですが、海外初出張の時に深夜の空港で出迎えと会えずタクシーにぼったくられながら何とかホテルに着いたことのあるエドにとっては、ガイドブックも読まずに、両替もせずにホテルまで行けるのはとっても嬉しいことでした。

またその出迎えが、旅行会社ではなくて大使館の人が迎えに来ていたというのも、もちろん初体験。偉い人と一緒だと違うものだと感心してました。

でもですね、大使館からナントカ官という偉い人が来ていたのですが、エド達がその人に会えたのは税関の外。入国審査などで特別扱いなどはまったくありません。エドは出迎えの人と会うのは税関の外というのがどこでも普通だと思っていたのですが、エドと一緒の偉い人は、「ドコソコでは、飛行機を降りたところまで迎えが来ていてほとんどフリーパスだったのに、やっぱりここでは無理かな・・・。」などブツブツ。どうもそのVIPの神通力は先進国では効かないようです。

フィリピンを始め発展途上国では、少しでもコネやお金などあれば特別扱いを受けられるのが一般的なんですね。これまでもマニラの国際空港でも、良く入国審査の手前のところまで旅行会社の人やどう見ても普通の人(?)が迎えに来てるのを見かけたことがあります。

お金さえ出せば誰でもそのサービスを受けられるようになるというのは、良いことなのか、それともその国の成熟度が低いと言うことなのか・・・?ちなみにこのサービスが始まったのは、空港公団の増収目的もさることながら「旅行者をカモにするような空港職員の汚職をなくすのにも役立つ」からなのだそうです・・・。

'05年08月04日(木)



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