'05年12月13日(火)

Puerto Galeraに行ってきました7

ホワイトビーチ

最近ちょっとネタ切れだったこともあって、ずっと載せていたPuerto Galeraの旅も今日でお終いです。さて次はどこに行こうかな?

海底をゴロゴロしているシャコガイを見てから、バンカボートは一路ホワイトビーチを目指します。内海から外側に出て、西のほうに向かうのですが、ところどころ絶壁の下に小さなビーチがあったりして、バンカボートなどで遊びに来ている人たちもいました。こういうビーチにお弁当持って遊びに行くのもプライベートビーチっぽくって面白そうですね。

エドはホワイトビーチは、ガイド君が気軽に「お土産はあちらのほうが安いから行こう」なんて言うのですぐ近くだと思っていました。でもなかなか着きません。あとで地図を見たらサバンビーチから直線距離でも6kmは離れていました。この日、エド達が借りたバンカボートの走行(?)距離はどう考えても20km以上。良くこれで800ペソ(約1760円)でOKしたな…。

やがて左手に長く続く白砂のビーチが見えてきました。ここがホワイトビーチです。サバンなどに比べると全然広いし、晴れてきたので白砂がまぶしいくらい。サバンビーチなどはほとんど船着場と化していますが、ここはバンカボートなども停まっていても広いので全然気になりません。結構波があるのでボートをビーチに寄せて降りるのが大変でした。シュノーケリングをしたままの格好なのでよかったかも。ビーチの中心部にバンカボートをつけてもらい船頭と助手の男の子とはここでお別れです。どうもありがとう、おかげで楽しい旅行が出来ました。Puerto Galeraに来てもバンカボートであちこち行かずにホテルとその周辺だけですごしていたら、天気も悪かったしきっととてもつまらない滞在になっていたと思うのです。バンカボート借りて良かった、しかも格安で…。この点ではガイド君に感謝です。

ホワイトビーチは、サバンとその周辺とは客層も違ってました。サバン周辺がダイビングをする人、つまり主に外国人かお金持ちのフィリピン人だったのに比べ、こちらは普通のフィリピン人が家族や友人グループなどで来るビーチのようです。レストランなどもサバンなどに比べローカル色が強く値段は安め。Tシャツを売ったりする屋台が並ぶ一角などもあり、庶民派ビーチリゾートといった感じでした。さて海沿いに並ぶレストランの一軒で、ガイド君が食事をするから着替える場所を使わせて、と交渉をしてくれました。レストランのどこで着替えるのかと思ったら、裏手のほうにコテージを持ってるのだそうです。

レストランから見ていたら、ビーチにいるフィリピン人のグループはほとんど水に入らず、入っても波打ち際でバチャバチャしているだけ。まだ水着を着ているので食事が来るまでレストランの前のビーチでもう一泳ぎすることにしました。波が寄せる波打ち際から少し泳ぐと、「あれっ、もう足が届かない。」 なんとなくずっと続く白砂の海岸なので遠浅のような気がしていたのですが、波打ち際から5〜10mも離れるともう足が届かない深さ。だから泳げない人たちは波打ち際でしか遊ばないんですね。余談ですが、フィリピンが海に囲まれていても学校にプールなんてないし水泳を習うわけでもないからか、フィリピンでは泳げない人も多いみたいですよ。我が家のメイドはボホール島の海のそばで育ったらしいけど泳げないそうです。

そんなわけで周りに誰もいない海でのんびり泳いでいたのですが、岸のほうを見るとレストランからガイド君がサンミゲルビールのビンを振ってエドの飲み物が来たことを教えてくれています。あー、やっぱりビーチで飲むビールは美味しいですね。ビールを飲み食事を取り、裏手のコテージ(レストランから100mくらいいったところにありました)でシャワーを浴びて着替えまでさせてもらいました。無料でシャワーまで使わせてもらったから、食事だけでなくデザートも追加で食べよう、という事にして追加オーダーをしたらデザートは品切れが多いので、仕方なく他のお店に移ってデザートを食べることにしました。バタンガスへのボートは、2時半の切符を買ってあるのでまだ時間はあります。バタンガスまでのお値段は往路に乗ったサバンビーチ行きと同じ130ペソ(約286円)でした。

2時半発のバンカボートへの乗船が始まったのでレストランを出ることにしました。2時半発は2隻あるようですが、ガイド君が「われわれはあっちのボート。」と自信を持って言うのでレストランの前のバンカボートではなく、少し離れたところに停まっているボートまで移動しました。ボートに乗るにはビーチから船に渡した板を登って乗るのですが、波が打ち寄せるたびに濡れそうになるのでタイミングを計りながら乗船してます。それで長い行列がなかなか前に進みません。やっと濡れることもなく船に乗り込んで出発を待っていたら、切符のチェックに来たおじさんがエドたちのチケットを見て一言。「これあっちの船だよ。」確かに切符には向こうの船の船名が書いてあったのですが、ガイド任せにして自分でよく見ていませんでした。苦労して乗ったのに…。

幸い向こうの船にもまだ行列が並んでいるので、まだ間に合います。あわてて戻ったのは言うまでもありません。バンカボートは予定をそれほど遅れずに出航しましたが、バタンガス港に着いたら4時を過ぎでいました。マニラに戻るのには、バス以外に車内ギュウギュウ詰めでバスと同じ値段の乗り合いタクシーも沢山客待ちしていました。すぐに出発するし、途中バス停で停まらないからバスよりも早そうなのですが、なんだか車内がすごく狭そう。結局「カラバルソン、クバオ」と書いてあるバスが停まっていたので、そちらに乗る事にしました。例によって、満席になるのを待っているのでなかなか出発しません。ひっきりなしに乗り込んでいる物売りでお客が乗り込めず、バスの運ちゃんが「物売りたち、降りろ!」と怒り出して、降ろすのですがまたすぐ乗り込む乗客の荷物を運ぶ手伝いをするような振りをして乗ってくる物売りたち。しばらく運ちゃんと物売りの攻防を眺めてました。

結局バスが出たのは5時近く。バスは少しでも混雑すると容赦なく路肩を走ったりするのでとても速いです。心配していた渋滞もなく7時にはエドサ通りに着きました。エドサ通りにでてからは終点のクバオまで乗らなくとも、ほぼどこでも降ろしてくれるみたい。ガイド君がエドの家の近くで降ろすように頼んでくれたのでバスを途中で降りました。ガイド君はこのまま乗っていくので、ここでお別れです。彼はエドの友人を、彼の同僚がみんなでプールに遊びに行くイベントにも来ないかと誘ってくれました。どうもありがとう。せっかく日本から来たのだからと滞在をエンジョイできるように気を使ってくれるのは、やっぱりこの国のホスピタリティなんですね。

天気と宿はあんまり良くなかったけど、トータルでみたらこの予算1万円ちょっとの1泊2日のPuerto Galeraの旅はとっても楽しかったです!Puerto Galeraはあまりイメージが良くないのがもったいないです。あっ、それはフィリピン全体もそうですね。家族連れならココビーチ、カップルならPortofino などに泊まれば、ダイビングやマリンスポーツ中心に楽しい旅行が出来るのではないでしょうか。唯一の難点は、マニラからの距離は近いのに意外と移動に時間がかかること。バスは安くて思ったより良かったですが、出発まで待たされたりするので時間がかかります。自分の車でバタンガス港に行き、駐車場に車をとめて次の船でPeruto Galeraへ行くのがいいかもしれませんね。あるいはココビーチのようにマニラからの送迎付きの宿に泊まるのも良いかもしれません。週末に行くにも手軽なところなので皆様もお出かけください。

'05年12月13日(火)



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