ハロウィンの前からクリスマスの飾り付けのあるマニラでも、新年を迎えクリスマスの飾り付けをみることもなくなりました。今はバレンタインデーが次の主役のイベントのようで、お店やショッピングモールのディスプレーは圧倒的にハートマークのバレンタインが多いのです。でもバレンタインの前にはもう一つのイベントがあります、旧正月です。

今日２月９日がChinese New Year(旧正月）。人口では数パーセントだけれど、経済的には圧倒的な存在感がある中華系を対象にしているのか、旧正月が近づくとショッピングモールなどで赤を基調にした中国の正月用グッズや酉年にちなんだグッズを売るコーナーを良く見かけます。キアポのチャイナタウンとかでは盛り上がっているのかな？

そんな中国系お正月グッズコーナーで買ってみたのが、このお餅。一番小さい直径20cm位ので40ペソ（約80円）。色が白と茶色の２種類あるので、店員に違いを聞いてみたところ、使っている砂糖の色の違いだとのこと。気になるお味は、単なる砂糖たっぷりのあま〜いお餅。白湯にこのお餅を入れて煮るだけで、小豆抜きのお汁粉ができそうな甘さです。

ところで日本人的にはもう酉年になって一月以上経ちますが、中華系の人にとっては旧暦で干支が変わるようなので、実は昨日まではまだ申年だったんですね。元旦から旧正月までに生まれた人は、日本では酉年生まれ、中華圏では申年生まれって事になるんでしょうか？

ちなみに今日はイースター４６日前の「灰の水曜日」(Ash Wednesday)でもあるので、敬虔なカトリック教徒はミサに出て額に灰（スタンプのように見えるんですが・・・）をつけてたりします。それでショッピングモールの中は額に灰をつけた人がいるかと思えば、獅子舞がお店をまわったりでなんだかとっても不思議な感じでした。

でも会社はもちろん休日ではないので、旧正月だからといって特に生活に変化はないのです。強いて言えば毎日香港で印刷されてマニラまで配達されている日経などの新聞が来なくなるのが、一番大きな旧正月の影響かも？

'05年02月09日(水)