'06年02月13日(月)

アウティング用のビーチリゾート

前回日記に書いた惜しくも(?)世界遺産になり損ねたタール市街に行ったのは、エド知り合いのツアーガイド君が近くのビーチリゾートを会社の遠足用に大絶賛するからなのでした。で、タール市街を見てから下見を兼ねてリゾートによって、そこのレストランで昼食をとり、ビーチで泳ぐというプランをたてていました。天気が良ければボートでシュノーケリングにいってもいいし…。

でもそのリゾートが、Webサイトを持っていないと聞いた時にピンと来るべきでした。誰に聞いてもそんな名前のリゾートは聞いたことないと言うし…。それに車の中でガイド君に話を聞くと、これから行くところとエドの同僚達が求めているリゾートがなんかちょっと違うような感じがしてきました。

彼は実績を強調します。「前にある食品メーカーの工場従業員1000人くらいを2組に分けてそこに連れて行ったこともあるし、イミグレーションのグループを連れて行ったこともあるよ。会社のアウティング(遠足)にはとってもいいよ。」

大通りから右に曲がり、牛や山羊が昼寝する脇を通りサトウキビ畑の中を海の方に向かいます。「ところでさあ、レストランはどうなの?」「頼めばアレンジできるけど、普通は手配したお弁当を持って行くかケータリングで対応してるよ。プールの脇では持ち込みの自炊もできるし…。」どうもエドと同僚達の求めるのとはかなり違う、かなり庶民的な施設のようです。

「この辺ではさあ、一番いいリゾートだよ。プールもあるし…。」というガイド君を遮り、聞いてみたました。「その工場のアウティングは一人あたりの予算はいくら?」

「一人あたり千ペソ(約2200円)もしなかったんじゃないかな。それは日帰りだったけど…。」と聞いて悪いけどこりゃダメだと思いました。そんなに沢山ではないですがもっと予算はあります。彼が会社のアウティングという言葉からイメージした工場で働いている従業員を連れて行くリゾートと、少なくとも大卒ホワイトカラー主体のエドの同僚達がアウティングに思い描いているリゾートにはかなり差がありそうです。ちゃんとリクエストを伝えないエドがいけないのですが、やり取りは字数に限りのある携帯電話のテキストメッセージだったので、使っている単語Outingのイメージまではやり取りできていませんでした。

リゾートに着いたら一応部屋や施設を一通り見せてもらいました。えっ、この部屋が1泊4000ペソ(約8800円)!?なのにトイレに便座がない…。もちろんテレビや冷蔵庫なんてありません。「こっちの大きなコテージならさぁ、男だけなら20人くらい雑魚寝で泊まれるしとってもお得だよ…。」なんて言うガイド君をエドは隅に引っ張っていきました。「悪いんだけどね、同僚達はクラスB以上の人達だからこんな所には来たがらないよ。」

クラスABCDEは、フィリピンでよく使われる所得階層別の分類でマーケティング戦略などでよく使われます。Aが上流階級、Cが中流、DEが貧困層だったかな。「この商品のターゲットはクラスABとアッパーCです。」などというように使われます。マーケティングで使うのは購買力が違うから仕方ないのですが、人の分類にこれを使うのは一億総中流の(だった?)日本から来たエドとしてはあまり好きではないのです。でも手っ取り早くエドの同僚がどういう人達かを伝えるにはこれが一番便利な言葉かも。

リゾートの前の海はまだシーズンには早いのか、まだ泳ぐ人もいません。そこへ現れたエドを目指して物売りが歩いてきます。砂浜の色も白砂にはほど遠くて気持ち的にかなりトーンダウン。格差の大きいフィリピンだからリゾート施設などの格差も大きいんですね。どこかにいいリゾートはないものかな?

'06年02月13日(月)



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