引き続き、エドの知り合いがマニラで睡眠薬強盗の被害にあったときの体験談です。当日エドも運転手から4時頃「6時にイントラムロスの大聖堂に迎えに来るように言われたので戻るのが遅くなります。」という連絡をもらいました。多分知り合いが運転手に電話した直後に電話してきたのだと思います。後で考えるとこの時、すぐに知り合いに電話して状況を聞いていたら、場所を聞きだし運転手を向かわせていたかも知れません。その時は忙しくて連絡できなかったのですが…。
イントラムロスのはずれにある食堂でおばさん4人組とマカロニを食べビールを飲んでから大聖堂に向かいました。その時は位置関係がよくわかっていなかったので、イントラムロス内のマニラ大聖堂に行くのに城壁の外にある通りまででて、乗り合いタクシーみたいなものに乗っても全然変だと思いませんでした。それにビールのせいかとにかく眠かったので…。乗ったら車の揺れでますます眠くなってきました…。
気が付いたら、おばさんたちにタクシーを乗り換えるよと言われました。海の近くだったような気がします(エド注:ロハス通り?)。乗り換えたタクシーでもだんだん意識が朦朧としてよく覚えてませんが、高架の下を走っていたような気がします(エド注:タフト通り?)。
「着いたよ!」と言われタクシーを降りて支えられながら砂利道を少し歩いたところにある家に着きました。意識が朦朧としていますが、「具合が悪いようだから休みなさい。」と言われ休ませてもらいました。意識がはっきりしないのですが、親切にメンソレータムを額に塗ってマッサージまでしてくれたような気がします。この家はジーナと名乗った45歳位に見えるおばさんの家の様で長男や甥や沢山の家族を紹介されて一緒に夕食も食べたような気がします。「ような気がします」とばかり書いているのですが、タクシーに乗ってからの出来事はすべて意識がないか半分寝ているような状態だったので時間の感覚もなくハッキリ思い出せないのです。
「そろそろ帰らないと。」寝ぼけた意識でも帰らないと心配しているだろうということは分かりました。それで帰りたいと言うのですが、「具合が悪いようだし、もう遅くて危ないからもう少し休みなさい」と言うようなことを言われます。
そうそう、そういえばエドさんから電話がかかったような気がします。「どこにいるんだ?」と聞かれたので「今日出会った人の家に来ている。」と答えました。そしたら「そこで絶対に何も食べるな!飲むな!!!」とエドさんが言うので、「もう一緒に晩御飯食べたよ。帰りたいんだけど、危ないからって帰してもらえないんだよ。」と教えてあげました。ジーナがエドさんと話したがるので電話を代わりました。
しばらくエドさんと話していたジーナが「携帯が使えなくなった。」というようなことを言って携帯を返してくれたような気がします。そうそう気が付いたら腕時計がなくなっていました。「腕時計がない!」というと、なぜかジーナが私の腕時計を持っていて「いいじゃない、お友達だからプレゼント。」なんて言うのです。「形見の時計だから…。」と言って返してもらいました。
寝ていたのか、意識が朦朧としていたのですが、「迎えが来たよ。」と起こされました。朦朧としていますが、それでも携帯がない事に気が付きます。「携帯がない!」と言うと「見つけたらまた届けてあげるから。」みたいなこと言われ、やはり支えられるようにして表通りのタクシーまで歩きました。
タクシーに乗って、ジーナが運転手に行き先を告げたような気がします。エドさんの家の近くまで来たら、運転手にどのコンドミニアムか聞かれたような気がします。100ペソ(約220円)払ってお釣りをもらって降りたような気もするので、そんなにマカティから離れた場所で乗ったのではないような気がします。でもとにかく意識が朦朧としていてすべてが夢の中の出来事のようでした。
続く
'06年02月19日(日)
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