この前、ディズニー・オン・アイスを見に行ったクバオ。新聞によれば、大晦日の夜７時20分頃に爆弾が爆発し３人が怪我をしたとのことです。その前にもキアポで路線バスから爆弾が見つかったりとか、ちょっと最近気になるニュースが多いマニラ。そうでなくとも2000年の5月にはメガモールの映画館が、同年年末にはLRTが爆破されたし、2002年10月のバリ島の爆弾テロの直後にはケソン市でも路線バスが爆破されたりと、それなりに爆弾テロの実績？があるマニラ。後学のためというか野次馬根性というか、お正月休みで時間があったので新しい電車LRT２号線に乗りに行ったついでに爆発現場をちょっとだけ見てきました。

爆発の場所は、クバオ。マカティからだとエドサ通りを北に向かって10kmちょっと（多分）、これまたエドサ通りの上を走るMRTだと、マカティのアヤラ駅から７つ目の駅です。所要時間は車だと空いていれば15分、混んでいると１時間〜∞、MRTなら電車に乗ってから20分位でしょうか。今回は、LRT２号線に乗ってみるのが目的だったので、キアポの方(レクト駅)から行ったのですが、こちらも電車に乗ってから２０分程度で着きました。LRT２号線についてはまた今度載せたいと思います。

さて爆発現場は、Philippine Star紙によれば、エドサ通りとオーロラ通りの交差点の銀行前、とのことです。LRT２号線の駅はオーロラ通り上にあるのですが、新しくてきれいな駅舎内からオーロラ通りをエドサ通りに向かって歩き出すと、路上を埋め尽くしているジプニーからのむせ返るような排気ガスと熱気。5m歩くと喉が痛くなりました。10mで目もチカチカします。というのは、ちょっと大げさかもしれませんが、なるべく空気を吸わないように歩きました。

さて新聞では、エドサ通りとオーロラ通りの交差点の交差点とありましたが、爆発現場は交差点よりも少し南側のMRTの駅に近い方でした。これもまたバスからの排気ガスで喉がおかしくなりそうなエドサ通り沿いで、バスの乗降防止のための高いフェンスが張ってあります。エドが通りかかったのは夕方、ちょっと薄暗いところ歩道を南に向かって歩くと、ベニヤ板で覆われた一角があります。そこが、爆発現場の銀行前みたいでベニヤ板の囲いの中は明るく照らされ作業員が働く傍らでショットガンを構えた警備員達が数人ウロウロしてました。ちょっと見ただけでは、単なる工事現場のようにしか見えませんでした。

さすがにその中で写真を撮ることはできなかったので、ベニヤの囲いの外から撮ったのですが、やっぱり工事現場みたいにしか見えないですよね。そこを通り過ぎると、すぐにMRTの駅やショッピングモールとその駐車場があり、この周辺は夜でも人も多く明るいです。

事件のあった場所は人通りがあるとは言っても、ショッピングモール周辺に比べると少ないし、大勢の人を巻き込むつもりならすぐ近くにもっといい場所があるのでは、という気がしました。犯人がテロリストなのか、はたまた大晦日の爆竹をTNT火薬で作ってみた愉快犯なのかわかりませんが、爆発現場を見る限りでは、あまり大勢の人を巻き込むつもりはなかったような気もします。

まあ、爆破前はもしかしたら賑わっていた場所かもしれないので何とも言えないのですが、普通に考えれば排気ガスのひどいエドサ通り沿いにたむろする人はあまりいないでしょうし、銀行前は閉店しているとはいえ他のお店の前よりは警備員等が頻繁に巡回したりしますからやはりあまり人が集まる場所とは考えにくいです。

もちろんエドは対テロ対策専門家などではありませんので、あんまりこの意見を鵜呑みにしないで、旅行などの際は十分に注意して行動されることをお奨めします。

'05年01月04日(火)