昨日、もう一昨日になってしまいましたが、ついに来たそうです。これまで人ごとだと思っていたオレオレ詐欺、じゃなかった振り込め詐欺。マニラでもNHKを見ているので発信電話番号を偽装したりする最新手口とかも知ってはいますが、所詮日本での出来事なので「だんだん手が込んできたなぁ」なんて面白がってみてたのですが。
それでも一応海外旅行中の留守家族向け(?)バージョンが登場したあたりから、実家の両親には「マニラの息子が事故で・・・」とかの電話がかかっても、信用しないようには言っておきました。連絡先もマニラの自宅、会社、携帯、奥さんの携帯といつでもどこかとは電話で連絡とれるようにしておいたのです。
さてセブから帰ってきて会社で仕事をしていると、エドにマニラの自宅から電話がかかってきました。なんでも日本のエドの実家から、我が家にもやっと(?)オレオレ詐欺の電話があったよ、という電話があったということなのですが、オレオレ詐欺の内容というのはこんな感じのものだったそうです。
前日の木曜の夜に日本のとある地方都市にいる(と言っている)エド(のふりをした奴)から父親に電話があり、何かの理由でお金が必要なので振り込んでくれと頼まれたというのです。もちろんエドがフィリピンにいることを父親は知っているのですが、その電話の声はエドに良く似ていたとか。
父親は定期預金を解約しないとそんなお金はないと答えたらしいのですが、そうしたら翌日定期を解約して振り込んでくれと言われたらしいです。
そして翌朝、ちゃんと定期預金を解約したかの確認の電話があって、エドの父親が話を合わせて解約したと言ったら、振込先の口座を伝えられたそうです。その口座のある銀行は、エドがいることになっている地方都市とは全然違う地方の銀行でした。
ここまでやりとりしてから、エドの父親はマニラのエドの家に「こんな電話があったよ。」と連絡し、近所の交番に行ったそうです。
エドは、父親が犯人グループの使ってる銀行口座も聞いているし、その口座へのアクセスを監視したり、優秀な日本の警察がなにか対策を取ってくれるのだろうと思っていました。でもそれはテレビドラマの見過ぎだったのか、日本の警察を過信しすぎていたようです。エドの父親の話では、振り込んでないので被害がないからと被害届も受け付けてもらえなかったらしいのです。
現場の警官が届けが来ると処理が面倒だからそのように扱ったのかは良くわからないのですが、立派な詐欺未遂だと思うんだけどなぁ。確かに被害はないですが、これでは警察が振り込め詐欺対策に本腰を入れてるとはとうてい思えないですね。こういうクレームを電話するのは110番?それとも県警の監察官室とかがいいのでしょうか(笑)?
そうそう、元建設大臣とかにオレオレ詐欺の電話があると被害がなくてもちゃんと捜査したりしてるらしいですよね。この権力者に優しいところなんか、日本の警察もフィリピンの警察に似てきたのかも?
マニラでは、犯罪の被害にあっても警察に届けない人が多いです。これは、警察自体が信用できなかったり、まともに捜査してくれて被害を取り戻せるなんて期待が持てないからだと思うのです。でも日本も犯罪が増えて、しかも警察がまともに捜査してくれないってイメージをみんなが持つようになったら、坂道を転げ落ちるようにどんどん治安が悪化していくような気がします。
ということで、このホームページをお読みの皆様、振り込め詐欺の電話があったら、聞いた銀行口座に100円(1円でもたぶん可)振り込んでから、警察に送金手数料分をあわせて被害届をだしましょう。これなら対応した警官も被害届出せないとはいえないと思うんですが、どうでしょう?被害届受理しない場合は、どんどん監察官室に通報しましょう!?
写真はマニラのATM。本文とは何も関係ありませんが、一応銀行振込のイメージということで載せました・・・。
'05年01月23日(日)
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