「マニラに日本からお客さんが来るとどこに連れて行くかは結構大変」なんてこの前も書きましたが、マカティにあるAyala Museum もマニラの数少ない観光名所(?)かもしれません。
場所は、お買い物などにも便利なグリーンベルト4の一画、マカティアヴェニュー沿いのシャングリラホテルやランドマークのはす向かいです。お買い物ついでなどに見るのにちょうどいいかも知れませんね。というのは、見るのにさほど時間がかからないから。エド自身は行ったことがなくて観光でマニラに来た人に「グリーンベルトに行ったらついでに見ては?」と勧めていたのですが、これまでのエドの知人の最短入館時間は15分。それにしては入場料が大人350ペソ(約770円)と高いなんて聞いていました。
今回日本から来たお客さんと一緒に見に行ってみたのですが、入場料は確かに大人350ペソ、子供・老人・学生は250ペソ(約550円)と表示があります。しかし、エドは料金表の下に割引価格の料金が書いてあることを見逃しません。ここの入場料はホテルなどのレートと同じように外国人と居住者向けに二重価格になっているようです。すかさず居住者であることを告げたら、大人一人150ペソ(約330円)のローカル向け料金になりました。
入口の持ち物検査でカメラは受付に預けるように言われたので、カメラを預けてエレベーターで四階へ。四階と三階はアートの展示で、エドにはさっぱり訳が分かりません。フィリピンでは有名らしい画家の展示などもありましたが、各階ともさほど広くないこともあって五分くらいで見終わってしまいます。この調子だと確かに15分で見終わるかも?と思いましたが、二階を見るのには結構時間がかかりました。というのは二階がこの博物館の最大の見所で、フィリピンの歴史上の場面を模型で再現しているところになっているからなのでした。
説明書きが取れていたりする展示も多く、また説明はすべて英語なので読むのが面倒ですが、そこにはエドの知らない歴史上の新事実(?)もありました。一例として、最初の展示は、何度もゼロの数を数えたのですがBC760,000(紀元前76万年)頃に槍で象を倒すフィリピン人でした。もしかして人類発祥の地はフィリピンだったのかも?他にも紀元前3000年に金属器(青銅器)をつくるフィリピン人とか…。確かこれまでフィリピンで一番古い遺跡は数万年までしか見つかってなかったと思うのですが、人類史とは言わないまでもフィリピンの歴史を大幅に塗り替える驚愕の新事実でした。古代史はこのようにかなり時代考証に無理がある眉唾物なのですが、すぐに展示はスペイン人の来航以降になります。こちらは記録も残っているので、そんなに事実とかけ離れたものではなさそうです。
前にも書いたようにカメラ持ち込み禁止で、撮影禁止なので、このような展示物などの写真を撮れなかったのが心残りでした。二階は見るのに少し時間がかかったけどそれでも一時間もかからず見終わることができました。アートやフィリピンの歴史に興味がなければ、確かに15分ですむかも?
見終わったら入口向かいにMuseum Cafeがあるのでケーキでもどうぞ。マンゴーチーズケーキが結構美味しかったですよ。
'06年01月04日(水)
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