'05年07月26日(火)

ペソの価値1

為替レートでは5ペソ=10円、でも感覚的には10ペソ100円

最近のフィリピンの政局が不安定なお陰(?)で、今月前半に久しぶりに為替レートが1ドル56ペソ台になりました。今年に入ってからはずっと53〜54ペソ台とペソ高気味だったので、少しまとめて両替しておきました。そうしたら予想通りまた55ペソ台へと持ち直したので、ちょっとだけ得した気分。

円ペソレートは、円ドルレートが円安気味なので、最近は5000ペソ/1万円を上回ったり下回ったりしています。円高だったころは5400ペソ位だったこともあると思うので、今はあまり良くないですね。それでも普段使う換算は、大体1ペソ=2円と考えればそんなに大きく違うことはありませんね。写真上の5ペソは約10円になります。

さて旅行でも住んでみても気になるのが、為替レートではない実際のその通貨の価値。1ペソ=2円だと思うと、なんでも「安い、安い。」となってしまって、まるで日本からの団体旅行客みたい。これではその国の本当の物価がわかるとは思えません(偉そうにすみません)。

それじゃエドが本当の物価がわかるのかと言われれば、本当のところはよくわからないのです。東京で言えば都心3区のような所であるマカティ市のコンドミニアムに暮らしていて、フィリピン人の普通の暮らしとか金銭感覚からくる本当の物価がわかるかと言えば、やっぱりわかってないというのが正解でしょう。それでも日本に住んでいるときよりはよりは、少しはフィリピンの物価が身近に理解できそうです。

500ペソと1000円は名目上はほぼ同じ価値がありますが、実質的な価値はだいぶ違います。1000円では、タクシー初乗り2回に少し足らない、CDは0.5枚買える、映画を0.5回見られる、居酒屋でビール2〜3杯分、バリューセットなら2回食べられると言ったところでしょうか。

それが500ペソだとタクシー初乗りならなんと16回、CD(多分海賊版ではない)なら2枚、ビールならお店によって幅はありますが小瓶で10本、映画は5回、ファストフードのバリューセットなら6回食べられます。ただし、これらは質的にまったく同じというものではありません。やはり安い分質が悪いのは避けがたいのです。カローラのサスペンションがまったく効いてない様なタクシーとか、よく切れないハサミで髪を切られて痛いとか、全然美味しくない料理とか。

まあ、質はともかく感覚的には、フィリピンは全般的に交通機関は安めで、それに比べると食費(特に和食等)は比較的高め、サービス(映画、学校、美容院、マッサージ等)は中間と言ったところでしょうか。

このように1ペソ=2円という名目上の換算レートと実感するレートにはかなり開きがあります。感覚的な1ペソの価値は、例えば交通費なら20円、食事なら5円、その他サービスなどは10円、平均すると10円というのがエドの実感している換算レートなのです。この感覚的な換算レートだと、写真下のように10ペソは大体100円になります。

この1ペソ=10円という換算レートは、いろいろな人の体感レートともほぼ一致するのですが、あくまでも感覚的なものです。それで、なにかこれを裏付けるデータはないか探したらありました!

続く

'05年07月26日(火)



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