先週の６月１２日はフィリピンの独立記念日だったのですが、それと同時にもう一 つ大切なことがありました。それはジプニーやバスの運賃値上げなのですが、ジプニーなど公共交通機関に乗らな い日本人にはあまり関係のない問題だったのかもしれません。

初乗り４ｋｍまで４ペソ（約８円）から５．５ペソ（約１１円）と、日本円に換算してし まうと上がった値段でもどうってことのない金額ですが、値上げ率で言えば３７． ５％にもなります。最近の軽油代の値上がりのためなのですが、通勤・通学で使う 人にとっては大きいですね。自宅から徒歩＋ジプニー最低区間２路線乗り継いで通勤する場合は、片道３ペソで１日６ペソ（約１２円）値上がりになります。１ヶ月２５日通勤 すれば、１５０ペソ（約３００円）の値上がりです。

なんだやっぱりたいしたことないんじゃないの、と思われるかもしれませんが 、この国の最低賃金は確か一日２８０ペソ（約５６０円）程度だったはず（業種等 によって異なるらしいですし、うろ覚えなので正確ではないかもしれません）。日 本だったら通勤の交通費は会社が支給することが多いので、値上がりしてもあまり関係ないかもしれませんが、ここでは交通費は支給され ない会社が多いようなのです。そのため交通費の値上がりで給料が月に半日分減るといった感じでしょうか。それにメトロマニラでは平均的な通勤は、ジプニー２路線よりももっと遠距離な場合が多いんじゃないかと思います。

写真は、値上げ前日１１日夕方にマカティ市アヤラアベニューで撮影したラッ シュアワー（？）のジプニー・バス乗り場です。

'04年6月 15日（火）