'04年6月 25日(金)

税金の恩恵

マニラの環七と私が勝手に呼んでいるエドサ通りは、歩道もあるしバス停も信号も あるけど、主要な交差点が立体交差化されていて、空いてるときはみんなまるで高 速道路を走ってるようなスピードで走ってます。まあ、路面は悪いし、日中はいつ も混んでいるので、いくらスピード違反の取り締まりがない (らしいです。それは 取り締まり機材がないからだという話です。) とはいえ、とばして走るのは大変で す。夜中は夜中で空いているかと思えば、昼間規制されていて走れないトラックが 沢山走っていたりします。

いつも混んでいても、立体交差化されているのと交差点があるのでは大違いです。 というのも、ここでは交差点に限らず道路上というのは、強いものが勝つ弱肉強食 のルールなき戦場になっているからなのです。特に混んでいる交差点は、無理矢理 割り込んでくる車をクラクションで牽制したり、一番右側の車線から無理矢理左折 する車や、信号機と違う手信号で車を誘導する警官(?)の努力のお陰で、大混乱 になり渋滞が悪化していくのです。慣れてくるとその混沌の中にドライバーの従う べき一定のルールがあるらしいというのがわかってくるようなのですが、残念なが らエドはそこまで悟りを開いていません・・・。

そんな訳で、道路の立体交差の効果は大きいと思うのですが、エドサのマカティ市 内のアンダーパスを通る時に、前は確かなかった看板が目につきました。それは、 写真のように看板に日の丸と日本語が書いてあったからなのです。この立体交差は 日本の援助でできたんでしょうか。

外務省のホームページで見たら、載ってました。メト ロマニラ立体交差建設計画(V)というのがこの事業 でしょうか。また他のページでは、日本は、円借款でフィリピンの国道の13%を修 復・改良した、とありました。さすが、海外建設省の異名を持つ外務省のやること ですね。日本がこんなに沢山援助してる割には、あまり一般の人々にそれが感謝さ れてるようには見えませんし、この国の上流階級は日本なんか相手にしてなくてア メリカの方ばかり見てるような気もしますが・・・。

なにはともあれ、日本の皆さん、ODAは少なくとも在留邦人の生活の向上に少しは 寄与してますよ。まさか外国に住んでいて、普段の生活で日本の税金の恩恵を受け ることができるなんて思いませんでした。

'04年6月 25日(金)



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