最近ちょっとネタ切れ気味…。で更新間隔も少し空いてしまったのですが、そこへマニラ絵日記初の女性読者からの投稿を頂きました。女性の読者の方からも投稿したいというメールは何度か頂いていたのですが、ご投稿頂いたのは初めてです。りこ様ありがとうございました。
エドさんも以前話題にされていらっしゃいましたが、特にマニラに駐在の奥様方にとって、美容院を探すのは大変なご様子。でも、これは日本人の希望に合ったちゃんとした(?!)美容院を探すため。美容院(床屋)そのものは日本以上にたくさんあるように思います。カットのみなら、安い所で50ペソくらいから。髪のみではなく、マニキュアやフェイシャルケア、マッサージなどのサービスも備えている所がほとんどです。今回は、マニラの一般的な美容院体験をお話させていただきます。
まずはカットのお話です。肩下15センチほどの長さで、伸ばしかけだったのですが、軽くしてもらおうと訪れました。「どんな風に切りたいの?」と訊かれ、「長さは変えずに、ただすいて欲しい。」と答えました。シャンプーを終え(ただし水です。寒くないので、私はそれほど気になりません)、カット開始。ハサミの種類は日本で一般的に売られている、ヘアカット用の全バサミと梳きバサミの2種類です。店内には軽快な音楽(ラジオ)が流れていて、とても楽しい雰囲気。リズムに合わせて本格的に踊っている店員さんもいます。私の担当の方も歌を口ずさんでいます。
切り始める前にもう一度、ヘアスタイルの確認があったのですが、なんとその直後、全バサミでザクザクと切り始めるではありませんか。もちろん、「ちょっと待って!長さは変えないで!」と再度言いました。「オーケー!分かってるって!」と笑顔で答える彼。絶対に分かっていないと、疑いつつも、これからどうするつもりなのか先を見たいという好奇心もあり、任せることにしました。そして予想通り、大変な髪型となりました。肩上まで短くされてしまったのはこの際仕方ないとして、大きく妥協して、前から見ればまぁ見られる髪型になったかな、と思ったのですが、後ろ髪を触ってみてびっくり。一部が前髪と同じくらいに異様に短いのです。これはもう修正不可能。伸びるまで待つしかありませんでした。
それでも懲りずに、通い続けた美容院。今ではそれなりの髪型に切ってもらうことが出来るようになりました。ポイントは自分で切っているつもりで、事細かに指示を出すこと。ただ梳いてもらいたい場合には、梳きバサミしか持たせません。
次に試したのが、カラーリングです。市販のヘアカラー(ロレ○ルなども)もありますが、これまた好奇心さながらで試してみることに。髪の色見本を見せてもらい、黒に程なく近いダークブラウンを選びました。ところが、染め上げてみてびっくり。見本よりかなり明るく仕上がっています。どうも放置時間が長すぎるようです。使用した染め液は明らかに市販のもの。
パッケージを見たわけではありませんが、日本で市販の染め液を使った経験からすると、15分から長くても30分くらいが通常ではないでしょうか。今回の放置時間は髪の中ほどから下を先に、そのあと根元まで染めて計1時間以上。色を選ぶ際、同行していた友人には「もう少し明るめの方がいいんじゃない?」と言われていたのですが、暗めの色を選んだのが不幸中の幸い。むしろ、もう一段階、暗い色を選んでもよかったくらいです。
そして最後に、ついに先日パーマを初体験。フィリピン女性はさらさらのストレートが美人の条件なのでしょうか、パーマをかけている人はほとんど見かけません。ですから、どの美容院でもパーマをやっているというわけではないようです。今回訪れたのは、いわゆる普通のチェーン店。料金的にはこれまでの美容院よりは少し高めですが、ホテル内などの高級店にはとうてい及びません。
私は日本でもパーマをかけた経験がなく、パーマ自体あまりその気ではなかったのですが、ちょっと覗くつもりで入った美容院でついつい話が盛り上がり、そのままパーマをかけることとなりました。ロッドは一種類しかありません。もっと太いほうがいいのでは・・・と思っていたのですが、なにぶん日本でもパーマの経験がないので、「大丈夫」と言うスタイリストさんの言葉を信じてお任せすることに。これまで行っていた美容院よりは、信頼の置けそうな(?)チェーン店だし。
シャンプーの後にロッドが巻かれて、パーマ液がつけられました。私は髪を染めているので熱を当てる必要はないとのこと。そのまま10分ほど待って、パーマのかかり具合を確認。その繰り返しで、30分ほどでしょうか。そのあと、ロッドを巻いたまま一度洗い流して、別の液をつけてさらに待つこと20分くらい。完成です。濡れている時点での見た目はまあまあなのですが、乾かしてびっくり。これまでない大後悔です。
カールというより寝癖そのもので、さらに毛先はチリヂリです。その場でクレームをつけようとも思ったのですが、その後予定がはいっていたため、ムースとオイルで何とか補修されて帰路につきました。その直後に会った友人からは「どうしたの、それ?!」の一言。さらに翌日から翌々日と時間が経つに従って、まさにライオンのような髪形の完成です。
もともと、外見や髪形を気にしないタイプの私ですが、さすがにこれには耐えられませんでした。見た目云々はもとより、とにかくごわごわで、乾かすのも梳かすのも一苦労。その美容院を再来してパーマを落としてもらいました。もちろん、完全に元には戻っていませんし髪が傷んでしまったのも事実ですが、前よりはましになっているはず、と自分に言い聞かせています。
なんだか失敗談ばかりが目だってしまいましたが、これらは私の体験の一例ですし、マニラの美容院がダメだとは決して思っていません。とくに美容院の雰囲気、店員さんとの楽しい会話は、そこを訪れるだけの魅力を十分に備えています。正直なところ、パーマを試すことはもうないかもしれませんが、カットやカラーには通い続けるつもりです。そのほかのヘアケアやフットケアについても試したいと思っています。
りこさん、ありがとうございました。値段についてもお聞きしたら、カットがだいたい50ペソ〜100ペソ(約110〜220円)、カラーは300ペソ(約660円)位だったそうです。パーマは一番短い長さだったので1000ペソ(約2200円)ほどだったとのこと。こちらは長さに応じて割増料金があるそうです。日本人美容師のいるJ-Hairより大幅に安いので、細かく美容師に指示が出せる人ならお得ですね。
'06年03月18日(土)
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