マニラ絵日記を始めた2年前には、値段の換算には1ペソ約2円で掲載していました。でもこのグラフでもお分かりのようにだんだん円が高くなり、1.85〜2円くらいの間を行ったり来たりに。こちらの両替屋風に表示するなら、1円が0.500〜0.540ペソくらい。一万円を両替したときに、大体5000〜5400ペソくらいでした。
ただ日記に載せる換算には面倒なのでいつも2円を使っていました。大体の目安ですし実際の値段より安く表示される分には、そんなに困ることもないだろうと思っていたからです。ただグラフからもわかるように、昨年暮れからのペソ高で、1ペソは2.2〜2.3円くらいになっています。これだと1万円が大体4550〜4350ペソくらい。仕方なく最近は1ペソ2.2円位で換算して掲載しています。
グラフからもわかるように、1ペソ2.3円はほぼ3年前と同じ水準。でも名目上は同じですが、この3年間のフィリピンの物価上昇率は、2003年3.5%、2004年6.0%、2005年7.6%。このインフレ率で割り引くと今の1000ペソは3年前の847ペソ分の価値しかないのです。為替レートが両国のインフレ率を反映していたら(面倒なので日本のCPIは0%で計算しました)、現在1ペソ1.95円(1万円が大体5100ペソ)になっているはず。基準にした2003年当時のレートが妥当かどうかはともかく、単純に比べると現在は円安ペソ高なのです。
マニラ絵日記をご覧頂いている方の中には、老後をフィリピンで過ごそうと思われている方もいらっしゃるようです。エドもよく色々とメールを頂いたりします。物価が安いことはもちろん大きな魅力。超低金利の日本に比べれば、銀行の金利も高いし…。でもインフレ率も高いので、もし移住を検討されているのならぜひ為替・金利・インフレ率などが掲載されているフィリピン中央銀行の 統計のページ などもよくチェックしてみてくださいね。
それからこれはエドは弁護士などには確認していませんが、日本からフィリピンに移住する際に資産を香港などのオフショア(非居住者向けに税金がないか税率が低い国などの優遇措置がある国や地域のこと)に移してフィリピンに移住するとどちらの国・地域でも、香港にある資産からの収入には課税されないらしいです。
もちろんフィリピンに移住していていれば日本の非居住者。非居住者は日本の国内源泉所得についてのみ日本の所得税が課されるので、香港の預金の利子は非課税。これであなたもパーマネント・トラベラー(旅行し続けることによりどの国からも居住者扱いされずに合法的に税金を払わないで済ませる生活スタイルを実践する人のこと)のように税金を払わなくてすむ生活が出来るかも?ただしフィリピンの付加価値税は12%ですよ…。
もちろん利子収入だけで暮らすなんていうのは、ある程度元手がないと出来ませんがお金のある方はぜひご検討ください。なおエドは退職者向けFPなどをしているわけではないので、パーマネントトラベラーなどに興味のある方はこちらに載せた本などをご覧頂くことをお勧めいたします。左の2冊は上下巻の小説ですが、まあまあ面白いです。小説としての出来は、同じ作者の「マネーロンダリング」の方が上かも?
'06年03月28日(火)
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