最近しばらくマニラの空港の方には行っていなかったのですが、久しぶりに空港の近くを通ってみてなんか車窓からの光景に違和感を覚えました。その違和感はですね、なんか不自然にちょっと綺麗になったなあ、という感じなのです。綺麗になるのはもちろんいいことですが、なんとなく違和感を感じるのは、その不自然さ。通りに面した家はみんなパステル調に真新しいペンキで塗られているように見えるのです。でもそれは通りに面した家だけで奥の家は塗り替えられてない・・・。前からこんな風に塗られてたなかぁ?思い出せませんが、どれもとても新しく塗られたように見えました。
なぜなんでしょう?もちろんGWに日本から沢山来る観光客のために空港からの沿道を美化したわけではないようです。空港からマカティ方面に出る道に張られた垂れ幕によればどうも4月にマニラで第112回IPU(列国議会同盟)が開かれたための美化作戦だったようです。ちなみにその垂れ幕は、水路の向こうに見えるあまりきれいとはいえない家々を隠すように張られていました。
以前アメリカ大統領の来比する際に通るルート上にあった不法占拠者の住宅が取り壊され撤去されたと聞いたこともあります。だからなにか国の威信にかかわるような会議や要人がマニラに来ると、通りに面した家のペンキを塗り替えたり、フィリピン各地の観光地のポスターを貼ったりするのは、当たり前の準備なのかもしれません。
それにしても、なんだかよくわからない列国議会同盟というこの会議ですが、世界各国の国会議員が集まるものらしいです。日本からも10人位の国会議員が参加したとか。
少し綺麗になった沿道とは裏腹に、会議の期間中、会議参加者が早速両替屋で金額を誤魔化されたり、ホールドアップにあって怪我をしたりと、マニラの印象がまたまた悪くなるような事件がいろいろあったみたいですね。もちろんいつもより厳重な警備などがされていたと思いますが、やっぱり表面だけ取り繕ってもダメってことでしょうか。
'05年05月10日(火)
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