'04年11月 07日(日)

フィリピンの携帯電話事情3

フィリピンの携帯電話事情の続きです。興味のない人には全然面白くなくてすみません。

さて昨日も書いたように、GSM携帯電話の番号はSIMカードという小さなICカードに記録されています。このためお気に入りの携帯電話はそのままで、料金が安いとか、サービスエリアの広い別の携帯電話会社にすぐ変えることができるのです。あるいは外国に行ったときにその国の電話会社のサービスを使うことも簡単に出来ます。さすがに携帯電話会社を変えれば電話番号も変わってしまいますが、使い慣れた電話機を使い続けることができます。

あるいは逆に、新しい携帯電話に変える場合も日本のように携帯電話の販売店に行かなくても、自分のSIMカードを新しく買った電話機に差し込めばすぐに電話機の機種変更ができます。機種変更なんて大げさなものではなく、服と同じようにTPOにあわせて電話機を変えるなんてことも可能です。これが中古市場が発達している理由だったり、携帯電話強盗が横行している理由だったりします。

強盗が横行しているというのは、やはり携帯電話は多くの人が身につけていること、この国の所得水準としてはやはり高額な商品だということ、換金性が高いということなのでしょう。これは前に「恐怖の5分間」という強盗にあって携帯も取られた人の体験談も掲載したので、興味がある方はそちらもお読み下さい。

SIMカードなどやGSM携帯関連の話は特にフィリピン特有という訳でもないと思います。そこでフィリピンならではという携帯の使われ方をあげると、通話ではあまり使われていないということかな。では何に携帯を使うかというと、高い携帯で見栄を張るというのもありますが、テキストメッセージの送受信。これにつきます。

テキストメッセージは、携帯電話の番号宛に送るメールでGSMの携帯電話同士なら海外にも送れます。通話すると相手先や料金プランなどにもよりますが1分5ペソ(約10円)以上はかかるのですが、テキストメッセージなら1通1ペソ(約2円)ですむのです。携帯電話で通話している人を1とすれば、テキストしてる人は10くらいかな。

知り合いのフィリピン人は、携帯に毎月大体300ペソ(約600円)くらい使うといってましたが、ほとんど通話では使わないらしいです。通話に使うのは、かかってきた時か、緊急の要件だけだそうです。お金持ちのフィリピン人を除けば、ほとんどみんな携帯電話をテキストメッセージ送受信用の双方通信可能なポケベルとして使っていると言っても過言ではありません。このテキストメッセージ1通に10センタボだったか20センタボ(0.2か0.4円)課税する案もありましたが、国民からの反発が大きくそのまま立ち消えになりました・・・。

とあんまりまとまりのないフィリピンの携帯電話事情でしたが、そのうちまた先月新しい携帯電話を買ったときのことも書いてみたいと思います。

'04年11月 07日(日)



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