今日は万聖節(11月1日)前夜のハロウィンです。9月くらいから街には気の早いクリスマスソングが流れてますが、一応クリスマス前にはハロウィン。ショッピングモールのお店の中には、気の早いサンタクロースとスノーマンの間に、ハロウィンのカボチャとお化けが飾られてます。これがちょっと中途半端なここでのハロウィンの立場を良く表してるような・・・。
高級住宅地であるビレッジの中も、クリスマスはどの家も綺麗に飾り付けしている家が多いですが、ハロウィンの飾り付けをしているのは4・5軒に1軒くらいかな。ビレッジ在住のAさんに聞いてみました。「クリスマスは我が家も飾り付けするけどね。ハロウィンはお化けの飾り付けで嫌いなんだよね。だから我が家はしないんだ。」
確かにハロウィンの飾り付けは、カボチャはまだすこしは愛嬌ありますが他はコウモリやドクロやおどろおどろしいお化けのお面ばかり・・・。我が家の子供はその売り場すら怖がって近寄りたがりません。
ハロウィンと言えば、アメリカでは子供達が近所をまわってお菓子をせしめる日。でもこの国でも子供達が「お菓子よこせ!」って家々をまわったりするんでしょうか?エドが聞いた限りでは、外国人が多く住むビレッジの一部を除きあんまりないみたいです。でも、家々を回らなくても子供が仮装したりお菓子をもらったりするハロウィンパーティーはあちこちで開かれてます。
フィリピンでは、翌日の万聖節(All Saint's Day)は、日本で言えばお盆みたいな死者を弔う日で休日です。この日にお墓参りをする習慣がありますが、ハロウィン自体、もともとアメリカのアイルランド系移民の行事から始まった、ケルト人の伝統に起源を持つお祭りで、キリスト教自体のお祭りではないそうです。だからフィリピンがアジア最大のキリスト教国でも、特に宗教的な意味でハロウィンを祝う習慣はないみたいです。
この国は非常にアメリカナイズされてるので、ハロウィンのお祭りの部分をアメリカから輸入して真似してるってことでしょうか。でもそれは日本も同じですね。
'04年10月 31日(日)
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