オーストリア製のグロック21は、見た目よりもずっしりと重いのですが、持ち主に言わせるとこれは軽いほうなのだそうです。最初はマガジンを入れずに、構え方から練習。あれっ、安全装置は?
「これは引き金に安全装置がついてるから、撃つまで引き金に指をかけない。」のだそうです。抜いてすぐに撃てるのも実戦向きなのかも。
初心者なので最初は5mから。なんだか近すぎると思ったけど、まあココは言われたとおりに構えて一発目を撃ちます。
人体を模した標的の中心部はaとマークされていて、そこに当たるたびに「アルファ!」と教えてくれます。5mなので当然全部アルファ。
距離を10m、15mと離してもほとんどアルファ。標的頭部だとアルファは難しくたまにブラボーに当たりますが、標的自体からはずれることはほとんどありません。
「エド、警官でも外す奴いるんだよ。初心者にしては上出来だよ。」
次はボール紙の標的ではなくて、金属製の的。当たると倒れたり、音が鳴って分ります。20mの距離からだとさすがに小さいほうの的は難しく、たまに外します。撃ってる様子は上の写真が動画へのリンクになってます。
連続して撃ったり、警察学校ならでは(?)の遮蔽物に隠れながらの射撃訓練も行い、合計で100発撃ち終わると結構腕が疲れました。腕には黒い火薬の燃えカスがついていて、銃声のため耳がボォヮーと鳴り続けてる感じ。
とりあえずこれで今回の警察学校での実地研修はおしまい。研修費(弾代)はリロードの弾なので1発7ペソ、合計で700ペソ(約1610円)でした。
警察学校の射撃場で射撃訓練を受けてみた感想ですが、スポーツとか競技としての射撃は面白いけど、あの的が人間だったら絶対撃てないだろうな。拳銃をいざという時に使えるためにはそれなりの訓練が必要だし、ジャーナリストとかの民間人に拳銃を所持させて自衛させるというのは絶対無理があるよな。平和ボケの日本人の感想かもしれませんが、やっぱり銃で平和は守れない、そんな気がしました。
'06年10月12日(木)
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