高台から街を見下ろすような場所だと夜は街の夜景が楽しめますよね。マニラは高いビルは多いけど、上のほうにレストランがあったりするところはホテルなども含めてほとんどないのです。だから夜景を眺めながら食事が取れるところというのは、エドが知らない/行ったことがないだけかもしれませんが、あまりありません。

でも見つけました、一応夜景を見ながら食事を取れるレストランを。「一応」というのは、眼下に見下ろすのがちょっと郊外の住宅街なので高層ビルの林立する街と違ってそんなに夜景がきれいでないから・・・。

その日、エドは知り合いのフィリピン人ツアーガイドと食事を取ることにしていました。彼はツアーガイドなので、いろいろな観光地などに詳しくちょっとした旅行やドライブに行くときの情報源として大変貴重な存在なのです。日本のようにガイドブックや情報誌が多くないので、彼のような「歩くガイドブック」はとっても便利。それでたまに食事をしていろいろ教えてもらったりするのですが「どこか面白いレストランない？」と聞いたら連れてきてもらったのがこのレストラン、Nipa Hut。場所はマカティではなくて、新都心？オルティガスのメガモールから車で5〜10分くらいのところです。

彼の話によれば、この店は新しいお店ではなくずっと前からあるのだそうです。だから当然ボロいのですが、もう暗くなってから着いたのと、竹造りっぽい外観のためあまり気になりません。屋根のある席もありますが、この店の売りは屋外のテラス席なんでしょう。小雨がぱらついていましたが、週末ということもあって、夜9時ころにはテラスの端のほうの席は満席に近いお客さんの入りでした。

さてテラス席からの眺めは、残念ながら下に広がるのが住宅街ということもありそんなにきれいな夜景でもありません。日本のODAで出来たC-5のフライオーバー(立体交差)や、前に「 Trend Microのマニラ開発センタ・・・の近く 」で書いたイーストウッドのビルが遠くに見えます。さらに先のほうは山の斜面に明かりが見えるので、アンティポロ市方面なのでしょうか。

この店は外観が竹で出来たフィリピンの伝統的なお家を模しているだけあって、料理もフィリピン料理。メニューを見ても、エドにはどれがいいんだかよくわかりません。2人なので写真の豚の耳の串焼きとツナのシシグと小エビの酢の物にガーリックライスを頼みました。ビールはもちろんサンミゲルですね。

料理のお味は、どれもまあまあ。美味しい！というものではないです。でも量が多くて食べきれなかったガーリックライスを除いて残さず食べました。高台だし、テラス席なのでなんとなく雰囲気はビアガーデンみたい。そう、ビアガーデンの食事と思えば当たらずといえども遠からずかも。

このレストランの周りはちょっとネオンの派手なホテルもあるようなところで、クリスマス前にはカップルも多いというこのテラス席。エドも口説かれてしまいました。というのは、旅行代理店を開きませんか？こんなに儲かりますよ。という話なのですが、もちろん彼も本気で言ってる訳ではないし、エドもやる気もないので適当に聞き流しました。

だって儲かるといっても、例えば「ビザの申請1件600ペソで月に100人お客がいれば6万ペソ、だからこんなに儲かる・・・。」といった話で、日本人の所得の水準から考えると儲かるレベルでは全然ないのです。大体日本人相手に店開いたら日本のパスポートで観光に行く時に事前にビザが必要な国なんて国は見つける方が大変。だけど、彼は海外旅行に行くにはまずビザを取らないとならないと思っているようです。とりあえず話をはぐらかして、週末のお出かけ先にはヒドゥンバレーがいいのか、それとも別のところがおすすめなのかってことに話を持っていきました。もう少しまともなリターンの期待できる投資案件はないのかな・・・?

'05年09月16日(金)