昨日はバレンタインディー。エドがほとんど売り切れで品切れになっていた花屋で他の男性客に混じって花を買おうとしていた頃(7時45分頃?)、マカティのエドサ通りでバスが爆破されました。エドは気が付きませんでしたが、グリーンベルトやサルセドでもその爆発音は聞こえたらしいです。そしてその1時間くらい前には、ミンダナオのダバオやジェネラルサントス市でも爆弾テロが。
その後エドサ通りは救急車などで騒然としていたようなのですが、家に帰って携帯電話を充電器のところに置いていたので、第一報を伝えるテキストメッセージにはあとから気がつきました。あわててフィリピン地上波のTVを見たのですが、日本なら全局特番になるような事件なのに、ここでは爆破事件から2時間後には通常のニュースの枠内でしか放送していないようです。ドラマやバラエティをいつもと同じように放送している局の方が多かったかも。
ちなみに昨日のNHKワールドのニュース10ではベイルートの爆弾テロはやってましたが、フィリピンのは全然やってなかったのは昨日書いたとおりです。マニラの特派員が津波特番のためインドネシアに行ってるからなんでしょうか?その他の日本の報道機関も第一報がでたのは日付が変わる頃だったようですし、CNNもティッカーでそのニュースが流れただけだったとか。
一夜明けたマニラはほぼいつも通り、警官が普段より少し多いかも?というくらいです。日本人ほどフィリピン人の同僚は気にしている様子もなく、昨日起こったのがまるで爆弾テロではなくて大きな交通事故かなにかだったのではないか、と思えるような感じです。
エドは最近少しきな臭い匂いを感じていました。大きな事件が起こる前の伏線だったのでしょうか。 大晦日のクバオでの爆発 や、最近メトロマニラのあちこちで見つかる爆発物、それに最近のフィリピン南部、スルー州ホロ島での国軍とモロ民族解放戦線の分派との戦闘激化。この戦闘はアルカイダとも関係のあるアブサヤフの掃討作戦から戦闘が拡大し、国軍側は空軍機からの爆撃なども行っているようです。
それでもマニラに暮らしていると、正直言って同じ国内であってもミンダナオでのテロや戦闘は、遠い場所での出来事でした。でも犯行声明では、今後もテロを行うとの予告をしているようです。これが最後の爆弾テロになるのか、それとも序章に過ぎないのか?これからはマニラでも爆弾テロにおびえながらの生活が始まるのかも知れません。
昨日の夕方は赤いバラの花やプレゼントを持って家路に急ぐ人を沢山見かけました。きっとバスの乗客も職場から家族や恋人のところに向かうのに花束や贈り物を抱えて乗り合わせていたんだろうと思います。犠牲者の方のご冥福をお祈りいたします。
アブサヤフの犯行声明によれば、この爆弾テロはアロヨ大統領へのイスラム教徒虐殺に対する報復のバレンタインデーの大虐殺ならぬ「贈り物」だとか。何ともひどいプレゼントです。女性には花を贈るんじゃないの?
'05年02月15日(火)
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