'05年07月12日(火)

フィリピンでの車の運転(ミスタースワベ様)

7月から始めた「読者投稿プログラム」第1号は、ミスタースワベ様の投稿でした。ミスタースワベ様、ご投稿どうもありがとうございます。また運転することになった理由や警察に捕まった件などのご投稿もよろしくお願いいたします。読者の皆様からの投稿もお待ちしていますので、ご興味のある方は「読者投稿プログラム」をご覧下さい。それではご投稿お待ちしています。


ドライブ中のイメージ写真

私は、フィリピンで日系企業に勤務しています。学生の頃はジープやバス、に乗っていたのでまさか自分が運転することになるとは夢にも思っていませんでした。マニラで運転することになったのはある理由があるのですが、それはさておき、最初は非常に不安でした。しかし同時に、雨の日に洪水の中ずぶ濡れにならなくていいし、なによりタクシーに乗らなくて良いというメリットがあります。フィリピンには通算5年ほど住んでいるのですが、今でもタクシーに乗るときは運転手の後ろに座り、いつでも逃げられるように、そして携帯を握り締め、、、なんてことをしています。

フィリピンで運転するにはもちろん運転免許書が必要になってきています。日本の運転免許を持っている場合は、フィリピンの陸運局で書き換えという作業を行います。特に日本の免許になんら影響を与えることはありませんが、この作業には大変な時間と労力を要します。学生の頃であれば無限大に時間があったので最低投資額で最大時間をかけてとったのでしょうか、サラリーマンである以上そういうわけにはいきません。知り合いに3,000ペソの寄付金を渡し、半日で仮免許を入手しました。しかし仮免許発行機が壊れており、領収書にこの領収書が一時的な仮免許書であるというサインをもらって終了してもらいました。

3ヵ月後に本免許書が入手できるとはいえ、領収書じゃまずいよなと思ってた翌週にやっぱり警察に捕まってしまいました。この顛末は次回の機会にかくとして、フィリピン人の友人の名演技により、30分後無罪放免。後日陸運局にクレームするも、そんなことはないとの一点張り。やっぱりフィリピンと納得して帰ってきました。

フィリピンはご存知のとおり右側通行なのですが、ここでの運転には広い心と細心の注意が必要になります。広い心とはどんなに急な割り込みをされても、どんなに急ブレーキをされても、道の真ん中をバスが客を乗せるために5車線中3車線を占拠していても、決して怒ってはいけません。そして常に事故が起こることを想定してゆっくり運転しなくてはいけません。スピードを出すことはつまりハイリスクがスーパーリスクになることを意味します。またバス、ジープには要注意です。多少ぶつけてもまったく問題ないようなオンボロ車で、どんどん攻めてきます。それに加えて慢性的な渋滞。日本の田舎で運転に慣れていた私にとって、驚きと怒りの連続でした。

運転中だけではなく、車の駐車にも気を使います。ほとんどのレストランでは駐車場を十分に確保しておらず、店員に鍵を預けて彼らが適当に駐車するというシステムです。食事中に駐車している車に気を使うのは難しいのですが、彼らが車をこすったり、時にはそのまま持っていかれてもたぶん店は責任を持たないので、常に注意する必要があります。

まあこのようなこともあり、運転手で移動するほうが楽なのかもしれません。マニラで車を所有し、運転するということはとても大変ですが、運転手に気を使わず、自由に移動ができることはやはり捨てがたい魅力なのです。

'05年07月12日(火) ミスタースワベ


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