'05年07月17日(日)

バギオへの道

国道脇のカニ売り屋台

先月エアコンの壊れた我が家の暑さを逃れて週末にバギオまで行った話の続きです。週末に出かけるのに、予約を取ったのが木曜日という状態です。それでもなんとか2泊分の予約が取れました。

さてバギオは、マニラの北約250kmのところにある標高1500mの高原都市です。飛行機は1日に1便。しかもこの飛行機は何年か前に落ちたらしいし、霧だと飛ばないということなので、きっと有視界飛行。雨降りでなくても雲がかかることの多い山岳部の雨季にはちょっと向いてないかも?それで車で行くことにしました。東京から250kmの距離だと、東北方面なら福島のちょっと手前、新潟方面なら長岡のやはりちょっと手前、東海道方面なら浜松といったところ。いずれも新幹線なら1時間半程度の距離ですが、ここには新幹線なんて当然ありません。高速道路も途中までしかないので、陸路バギオに行くと最低でも4・5時間程度はかかるらしいのです。もちろん道が混んでいれば、8時間とか10時間とか…。

フィリピン人の同僚からは、散々脅かされます。「朝は遅くとも4時にはでないとね・・・。すごい渋滞するよ。」とか。でももう夏休みも終わってるし、この前の クラークのリゾート に行った時の経験から、改装工事と大幅値上げ後のノースルソンハイウェイはそんなに混まないだろうと予想しました。ハイウェイの終点まで行けば、バギオまではもう150km程度。特に夏休みシーズンとかではないので、途中の街で少し渋滞しても朝6時に出発すればお昼ご飯はバギオで食べられるだろう、と予想しました。

さてバギオ行きの日、エドは5時におきて自分は出発の準備を済ませました。でも、のんびり朝ごはんを食べたり遊んだりする子供たちを急かし、やっぱり2泊3日だから携帯の充電にACアダプターを持って行ったほうがいいかな、などバタバタしてるともう6時半を回ってます。荷物を積み終わって出発するともう7時近く…。

それでもエドサ通りも順調だし、ハイウェイも予想どおり順調です。ノースルソンハイウェイのクラーク特別経済区へ通じる出口を過ぎ、終点で降りた時点でまだ8時少し過ぎ。標識によれば、ここからバギオへは確か133kmとありました。もう半分も来たことになるのかな?

高速から国道にでて、しばらく走ったところにあるマクドナルドで休憩。そこからターラックへとまたまた走ります。ターラックまでは、今度(2007年7月竣工予定)日本の円借款で今度高速が延びるみたいです。多分予定よりは遅れて開通ってことになりそうですが、開通すればバギオももう少し近くなるかな?

国道の街と街の間の部分は、冒頭の写真のように大きな木が道上にアーチ上に枝を伸ばしていて、まるで緑のトンネルといった趣です。走ってる車は、バスにトラック、ジプニーにトライシクル、それに乗用車。前にトライシクルがいると、車列のスピードがぐっと落ち、前から対向車が来ないところで抜き去ります。バスもトラックも結構飛ばしているし、整備が悪い車も多そうなのでちょっと怖い感じ。

11時を過ぎたころ、2度目の短い休憩をガソリンスタンドでとり、しばらく走るとケノンロードの入り口です。このバギオに通じる道路は、20世紀初頭日本人労働者が作ったのだそうです。最初のうちは、岩だらけの広い河原に沿って進み、料金所を超えてからは、日本なら"ローリング族"がいそうなジグザグの山道。その途中にあるのがこのライオン岩。

そこを過ぎてしばらく行くと、ケノンロードの展望台があります。ここまでくればもうバギオの市内はすぐ。展望台からの眺めは、こんな感じです。

続く・・・

'05年07月17日(日)



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