とっても短いのですが、この前一時帰国してきました。その前にさんざん苦労して品薄気味の7Dのドライマンゴーを買ったのはこの前の 日記 のとおりです。でも買ってからどうやって持って帰るかが問題になりました。というのも「帰るだけ買って来て!」というリクエストに応えた結果、エドの買った量は、200g91袋、100g39袋の22kgになってしまったからなのです。
エコノミークラスで預けられる荷物の重さは20kgまで、それ以外は機内持ち込み荷物(これも一応7kgまで)です。規定通りだとカバンの重さを考えると、両方あわせてもほぼ限界です。
さらにドライマンゴー以外のお土産も普通の旅行用の荷物もあります。どう考えても全部あわせると40kg近い荷物かも。
チェックインする荷物は20kgを超えても25kg位までなら大丈夫、と言うのが旅する人の定説になっています。それに、機内持ち込み荷物はこれまで重さを量ったことがないのでなんとかなるのではないか、と考え、スーツケースに25kg、機内持ち込みのバッグに残りを詰めて空港に向かいました。ちなみに重さはスーツケース抱えて体重計に乗って量りました。
家族と一緒なら子供の分の枠など使って運べる量なんですが、今回は一人で飛行機に乗るのでなかなか大変です。しかも今回の帰国は一番安いチケットだったフィリピン航空。みんな山のような荷物を抱えて乗り込むフィリピン路線の中でも、フィリピン人の利用がほかの航空会社より多いので結構チェックが厳しいのです。フィリピン人は、日本に限らず海外に出稼ぎに行く人・帰る人が多いので、どうしても短期の旅行者に比べると荷物が多くなってしまうんでしょうね。
さて帰国当日、いつものようにごった返しているチェックインカウンター前で、前に並んだフィリピーナのチェックインを見ていると、スーツケースの重さが32kgと表示されています。カウンターで何か言われた彼女はスーツケースを持って引き返していきました。超過料金を払うか、機内持ち込みにするように言われたのでしょう。確か超過料金は1kgにつきエコノミー片道正規料金の1.5%なので、マニラ−東京だと1500円くらい。1kg1000円しないドライマンゴーのために超過料金払うのは避けたいと願いながら、エドのスーツケースをカウンターの脇に載せると、25kg。われながら絶妙な重さで、係員からも何も言われずに預けることに成功しました。
機内持ち込みの荷物は、これまで重さを量るように言われたことはなかったので、もうこれで大丈夫。と思ったら、空港利用料を払い出国審査をするところでガードマンなのか空港職員なのか、制服を着た人に呼び止められました。「重そうだね、その荷物。」
彼はカバンを手に持つとエドに、「機内持ち込み用の荷物は、カウンターで重さを図って手荷物のタグをつけて来るように。7kg以上は機内に持ち込めないよ。」
しまった、重かったので引きずるようにして運んでいたのがまずかったかな?もっと軽々と運べばよかった。仕方なく、またごった返しているチェックインカウンター前に戻りました。そこには一見日本人のようにも見える女性がいました。PALの地上職員に日本人がいるとは思えませんが、もし日本人なら少し融通利くかな、と思って彼女にお願いしてみます。「手荷物用のタグがほしいんですが。」
「そこに荷物を置いてください。」 結局彼女は中国系?っぽいフィリピン人のようで日本人ではありませんでした。彼女は、機内持ち込みバックの12kg以上の重さとエドのボーディングパスからもう25kg預けたことを知ってちょっと困ったような感じでした。「あなたはもう25kgも預けてるし、機内持ち込みは7kgまでだし・・・。」
仕方ない。もったいないけどドライマンゴー5kgここで捨てるか…。そんなことを一瞬考えながら、とりあえずここは英語が不自由な旅行者を装い黙ってニッコリしてました。そうしたら「まあ、いいわ。7kgってことにしてあげる。」
地獄に仏とは、まさにこのことです。手荷物用のタグをつけて出国審査のところに戻ったら、同じ係員に手荷物用のタグをチェックされました。でも7kgなので問題なし。ただ彼は「何でこれが7kgなんだ!?」という感じでちょっと怪訝そうな表情だったのでした。
'05年06月16日(木)
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