エドガー賞を取ったある小説に、小説の舞台になっているアフリカの街にあるスイス人が店主のレストランをこんな風に表現したくだりがあります。「・・・ケープタウンとチャドの間では、とにかく、格調というものに最も近いところにある店ではあった。」
マカティのスイス料理店、オールドスイスインはこの表現を借りれば、「香港とシンガポールの間では、とにかく、もっともスイスらしい店ではあった。」というところでしょうか。日中の気温が35度にはなる真夏のマニラで、チーズフォンデュを食べようとするエド達のような酔狂な客にはおすすめのお店です。
マカティアベニューのペニンシュラホテル隣、前にBeef Misonoを食べたことのある Wasabi のあるビルの1階です。マカティアベニューの反対側から入ります。24時間営業のお店は、店員もスイスっぽい衣装だし、スイス国旗が沢山飾られた店内もそれらしい感じ。
メニューにはパスタもあったりするのですが、スイスにはイタリア語を話す地方もあるんだからまあいいか。食前酒にシェリーを飲んでいるとグローシュスープがきました。蓋付きの大きなお皿のスープなので、これだけでもかなりのボリューム。パプリカたっぷりで美味しかったです。エドの奥さんのオニオンスープも量がたっぷりで「美味しけどこれだけでお腹一杯になると困るから。」と残すので、エドが全部もらって飲みました。
サラダとヴァリザーフォンデュが同時に運ばれてきましたが、まあこれはマニラだし同時でも仕方ないかな。パンや茹でたジャガイモなどの野菜を溶かしたチーズにつけて食べますが、濃厚なので結構お腹一杯になります。ホントは辛口の白ワインをがんがん飲みたかったのですが、まだ陽も高いのでガマンガマン。
デザートのチョコレートフォンデュも食べようと思っていたのですが、お腹一杯になってしまったので、今日はやめました。残念、また来ようっと。
お値段は2人で食べて・・・
フレンチオニオンスープ 170ペソ(約 340円)
スモークドチキンサラダ 210ペソ(約 420円)
ヴァリザーフォンデュ 600ペソ(約1200円)
(Walliser Fondue) 計 1150ペソ(約2300円)
'05年05月02日(月)
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