'05年11月02日(水)

中国人墓地

お墓というより家(?)が立ち並ぶ中国人墓地

先週の土曜日から急にお休みになった月曜日、そして昨日の万聖節まで4連休でした。でも今週末も金曜がラマダン明けのお休みになったのでまたすぐに3連休。今日と明日を休めば1週間の連休。会社全体で今週は休みにしているところも多いので道路もオフィスも閑散としています。

お墓参りをする万聖節前後のこの休みは日本でいえばお盆休みみたいなものですね。先週末に会社を出る時、同僚の女性が花束を何束も持って帰るところに出くわしました。エドの顔に「その花束どうするの?」って書いてあったのかも知れません。花束の用途を尋ねる前に「家族でお墓参りするの。日本にも同じような習慣ある?」と説明と質問されてしまいました。そこで「日本だと8月にお墓参りに行くよ。」と説明しておきましたが、日本のお盆とは一点違いもあるのです。それはお墓でどう過ごすか。

こちらはお墓参りして、墓地でお弁当を食べてお酒を飲んで花見か宴会のようににぎやかに過ごすらしいのです。でも日本でも沖縄では春の清明祭でお墓参りしてそこで重箱のお弁当を食べてお酒を飲むらしいのですが、時期が違うだけで同じようなものかも知れません。清明祭も、もともとは中国の伝統からきているらしいのですが、フィリピンにも同じような伝統が伝わっていて、カトリックの影響で実施時期が万聖節になったというのは、考え過ぎでしょうか?

大勢の人が出かける墓地は、お酒が入って喧嘩沙汰になるからなのか、万聖節前後は警備も厳しいようです。今年は特にキリスト教のイベントの日はバレンタインのバス爆破テロのようなターゲットになる可能性があるからなのかも知れません。

墓地の宴会光景の写真は撮ってきていないので、代わりに載せたのが以前行ったマニラ北部のNorth Cemeteryの隣(かその一部?)にある中国人墓地。キアポやチャイナタウンから数km北のLRTの線路の少し内陸側にあります。

フォートボニファシオの アメリカンセメタリー のように墓地も観光名所のマニラですが、ここも一度見に行くと面白いかも知れません。立ち並ぶのは、お墓というよりお家。中には冷房がついていたりするところも。フィリピン国鉄脇のバラックよりよっぽど立派です。

奥の方に上の写真のように中国寺院もあります。そしてここにも日本軍のマニラ占領後に殺害された中華民国領事(?)の碑もあったりして、やはり墓地には戦争の影がまだ残っているのでした。

'05年11月02日(水)



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