発展途上国だから、と言ってしまえばそれまでですが、幹線道路でも舗装はガタガタだし、黒い煙幕を張るかのように黒煙をモクモク吐き出しながら走るバスやジプニーを見てると、つくづくメンテナンスというのは大切なんだなあ、と感じます。
メンテがされていないと言えば、道路はまだマシなのかも知れません。フィリピンの国鉄の線路は、マニラのN様の投稿して頂いた「 マニラの鉄道紹介 」の写真をご覧頂いてもわかるように、不法占拠者の住宅街といった感じで、「ホントにここを電車が通るの?」といった感じです。昨年だったか列車が脱線事故を起こしましたが、こんな線路を走っているのではいつかは起こる事故だったのかも知れません。
もっと身近なところのメンテナンスで言えば、ショッピングモールのエスカレーター。日本ではエスカレータが止まっていることは、あまりありませんが、こちらでは止まっているエスカレータを歩いて登ったり降りたりするのは日常茶飯事。どうも保守作業というのは、壊れてから行なうというのがこちらのスタンダード!?
壊れてから直すのでは、それは保守ではなく修理だと思うのですが…。場合によっては適切な保守作業を行なうより費用が余計にかかるのでは、と言う余計な心配を思わずしてしまいますが、こちらの人は「壊れてから直せばいいや。」といった感じです。南国的でおおらかなバハラナ(なるようになる)精神の現れなのかもしれませんね。
まあ費用がかさむだけならいいのですが、メンテされていない整備不良の車は事故も起こしそうで怖いです。事故まではいかなくても路上に立ち往生して渋滞を引き起こしたりとか…。
このパンクしたトラックも、高速のカランバの出口の手前でちょっとした渋滞を引き起こしていました。渋滞を抜けてから振り返ってみると、トラックなのに溝のほとんどないまるでスリックタイヤを履いているのが見えました。極限までタイヤを使い切るつもりなのかもしれませんが、そのせいでタイヤがバーストかパンクしたのかな?お願いだから事故を起こす前にタイヤ交換して欲しいな。
'05年10月19日(水)
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