'05年10月02日(日)

マニラの鉄道紹介(マニラのN様)

7月から始めた「読者投稿プログラム」第2号は、今年マニラに赴任されたN様のマニラの鉄道紹介の投稿でした。エドもLRT、 MRTLRT2 は乗ったことがありますが、さすがにフィリピン国鉄に乗ったことはありません。N様、ご投稿どうもありがとうございました。読者の皆様からの投稿もお待ちしていますので、ご興味のある方は「読者投稿プログラム」をご覧下さい。それでは読者の皆様からのご投稿もお待ちしています。


情報提供をと思いつつ、なかなかよい題材がないのですが、このたびマニラの鉄道4線に乗ったので投稿します。

まずLRTの1号線ですが、マニラの比較的海沿いの地区を南北に走る路線なので土地柄か庶民層が多い感じでした。ヨーロッパの援助で向こうのLRT(路面電車)を入れてますので、日本の鉄道から見ると車両は小さいです。ワンマン運転ですが、セキュリティが後ろに乗ってドア扱いの合図をしているようです。ただし、EDSA駅で乗車したとき、むりやりドアを閉めようとして同行した日本からの友人がドアに挟まれて怖い思いをしました。切符は窓口の手売りですし、1985年開業の古い路線ですからエレベーター、エスカレーターはなく、高齢者、障害者にはつらいでしょうね。料金は初乗りが12ペソで、全線乗って15ペソです。

新しいLRT2の車両 N様撮影

次に左の写真のLRT2号線ですが、昨年末に全線開業した新しい路線です。日本の援助で作られていて、車両も日本の鉄道と同じです。他の路線と違って自動券売機がありますが、まとめ買いができず不便です。料金はLRT1号線と同じく初乗り12ペソで全線乗って15ペソです。運転はATOという自動運転システムを入れてます。沿線には学校が多いので学生が大勢乗ってきます。クバオ駅では新しいショッピングモールと直結して便利です。ただし、MRTのクバオ駅までは連絡通路でも5分くらいかかるので乗り換えは不便です。

ラッピング広告付MRT N様撮影

次にMRTですが、EDSA沿いに走る路線ですね。乗客はLRT1号線よりはおしゃれな感じがしました。開業は1999年ですので、エレベーター、エスカレーターは整備されています。しかし乗車券は窓口で手売りですし、始発のタフト駅は乗客が多いのに乗車券売り場が少なく、大変混雑していました。料金は初乗り9.5ペソで全線乗って15ペソです。この路線も車両はヨーロッパのLRTタイプですので狭く、常時混雑しています。北端のノースアヴェニュー駅では新しいショッピングモールの建設が始まってますね。

駅から見たフィリピン国鉄の線路 N様撮影

最後はフィリピン国鉄(PNR)です。今回はマニラ市のブルメントリット駅からマカティ市のブエンディア駅まで乗りました。料金は8ペソです。距離は10キロくらいしかないのに40分くらい乗ってました。一日の運行本数は8本なので、とても日常の交通手段にはなりませんが、庶民の足としてはまだ生きているようです。車両も線路も維持管理は最悪なので、乗っていて脱線しないか怖いくらいでした。またブルメントリット駅周辺は線路脇に多くの不法居住者がいます。日本のテレビでよく見る光景ですね。駅のホームも線路もその子どもたちの遊び場と化してました。また、彼らは列車に向かって石を投げるそうで、列車の窓には金網が張ってあります。夕方のラッシュ時に乗ったのですが、日本で4人掛けのボックス席は6人で座り、通路も満員でした。当然冷房はなく、みんな2時間くらい乗って家に帰るそうです。貴重な体験でした。

'05年10月02日(日) マニラのN様


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