'05年12月29日(木)

火山灰に埋もれた教会

Poracの教会跡

マニラに日本からお客さんが来るとどこに連れて行くかは結構大変。マニラはそれほど観光地でもないので、イントラムロスとか連れて行くと、他には観光客に面白そうな所というのはたいしてありません。あとはお買い物・エステ・食事くらいかな。

近郊のドライブも無難なのはタガイタイ、ちょっと日帰りだと遠いいけど スービック。ゴルフする人なら、適当にカンルーバンとかにゴルフでも行ってももらえばいいかな。アウトドア派には、 パグサンハン川下りタール火山ツアー。ダイビングする人ならアニラオやプエルトガレラ

どこか面白いところはないかと探していて、ちょっと新規開拓してみたのがマニラの北にあるピナツボ山の周辺。そういえばエドの昔の上司で、あだ名が「ピナツボ火山」という人がいました。もちろん本人はこのあだ名を知らないのですが、あだ名の理由は皆様お察しの通りたまにすごい噴火をするから。そんな風に上司を呼んでいた時はまさか自分がピナツボ山の近くに来ることがあるなんて思いませんでしたが。

噴火は91年6月、今から14年前ですね。ピナツボ火山の噴火は20世紀最大規模の噴火と言われ、火山灰に成層圏に達しその年の日照時間の減少をもたらしたのだそうです。噴火と泥流で死者・行方不明者あわせて1000人以上と周辺は大きな被害を受けました。

ピナツボ山の周辺にあったアメリカ軍のスービックとクラーク基地も大きな被害を受け、噴火の2ヶ月後の基地協定の終了にあわせて米軍はフィリピンから撤退していきました。

そんなピナツボ山の山麓に、火山灰に埋もれた教会があったり、韓国人経営の温泉や砂風呂がある施設ができたと聞いていって見たのですが、両者は山をはさんでかなり離れています。最初に行ったのは、この教会。ピナツボ山の南側、歓楽街で名高いアンヘレスという街の近くです。アンヘレスの市街からPoracという街に向かう途中の左側で、アンヘレス市街からは30分もかからないところにあります。

別に遺跡として保存されている訳でもないようです。この裏に住んでいる人たちもいるし、屋根のない教会内部は洗濯物が干してあったりして人の家を見せてもらってるみたい。彼らは火山灰の厚さは15フィートだ、なんて教えてくれたので、あとでチップを少しあげましたが、彼らがこの教会の(元)関係者なのか不法占拠者なのかは?です。この教会の周りは、ちょっと火山灰で荒涼とした感じの荒れ地でした。なんだか人のお家を見せてもらっているような感じなのでそうそうに切り上げて次の目的地、ピナツボ温泉に向かいました。

続く

'05年12月29日(木)



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